三笠山
日本国内には国土地理院発行の地形図に表記されない里山は数多とありますっ
長野県庁西側の旭山から富士ノ塔山へと連なる峰々の一つに過ぎない
三笠山 もそんな里山の一つ
安茂里小学校校庭から見る「
三笠山」
嘗ての里山は麓の住人にとって生活の糧を得るために無くては成らない存在でした。。
家庭での煮炊きや暖房が化石燃料にとって代わると薪炭供給の役割が終わり
里山の多くは荒廃し名前も忘れ去られていきました。。。
ツルドクダミ
松代の
尼飾山・奇妙山 が望めました☆
ホトケノザ と
オオイヌノフグリ
日当たりの良い南斜面はまるで早春のようです♫
朝日山観世音堂
保高山から三笠山に至る古道脇にある朽ちかけた遥拝所らしき建物
左の写真は林道朝日山線から見たもの
建物周囲には石像や石碑そして墓石も 石碑の一部には三笠講の文字も
個人的な推測ですが越後の八海山および群馬の三笠山は
木曽御嶽の王滝口を開いた「普寛行者」が修行を重ねたた霊山であったことから
三笠講は御嶽講の一派なのかもしれません。。だとすれば
ここの三笠山の名の由来も御嶽信仰が関係していると思われます。。。
ちなみに南麓にある安茂里差出地区の郷土史には
杏花台団地最上部から保高山・三笠山を通り戸隠神社に至る
信仰の道「戸隠古道」の支道が存在したことが記されています。。。
ボタンヅルの綿毛 と
ガマズミの剥がれた樹皮
林道朝日山線から三笠山へ入山っっ
想像以上に明瞭な
三笠山の尾根道
コハウチワカエデ と
コナラ の枯葉
深い割れ目が入ったアカマツの老木 と 冬枯れの雑木林越しに見る麓市街地
登山対象になっていない山なのでピークを示すものは何も無いまま
尾根道は麓に向け一気に下降していきます!
忘れ去られた里山山中で先人たちの営みの痕跡に想いを馳せ帰路につきました!