2019年02月28日

種池

 黒姫南山麓の広大な樹林の中にひっそりと水を湛える 種 池 へ


 最短ルートになる黒姫山大橋登山口から入山


 少し登るとカラマツ林の上に 高デッキ山 が見えました☆


 樹上に猛禽類のものと思われる営巣跡を発見☆


 地衣類のサルオガセ
 地衣類は苔植物(蘚苔類)と混同されますが菌類と藻類の共生体で全く別の生物
 藻類が光合成で得たエネルギーに依存し生活する菌類なんです!


 ズミ と 枝先が特徴的なクロツバラ


 ウリハダカエデ


 黒姫山麓も戸隠同様今季は積雪が少なく
 雪に埋もれることなく寒さに遣られた笹が目立ちました!


 ゴツゴツした ヤチダモ の枝先




 樹幹に着生する冬緑性シダ オシャクジデンダ と カワラタケ


 ツルマサキ と ツルアジサイ
 共に木に巻き付くのではなく気根という細かい根を出し樹木の幹を這い上りますっっ




 サワグルミ と コシアブラ


 イヌコリヤナギなどに形成される 虫こぶ ヤナギシントメハナガタフシ


 種池 と 黒姫山
 種池は流入する沢も流出する沢も無い池ですが夏でも枯れることが無いため
 一龕龍王という水神(龍神)が棲むとされ古くから雨乞い信仰の対象でした。。

 種池の種は種水のことで 池の名前由来は 種水の池 から
 昔は干ばつになると村の使者を種池に送り持ち帰った種水で雨乞いをしたのだとか・・・
 今でも戸隠スキー場の雪乞いにも種池の水が使われています!
 そして毎年6月巳の日には種池池畔で一龕龍王を祀る神事が執り行われます。

 











  


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2019年02月26日

奥社社叢

 戸隠神社奥社 社叢 を歩きましたっっ
 
 社叢(しゃそう)とは神殿・参道・拝所を囲むように設定・維持されている森林のこと
 戸隠神社奥社においては約2kmある参道の両脇100mが社叢になります!


 戸隠神社奥社参道入口大鳥居






 参道を外れ社叢へ


 ヤドリギ


 葉を丸め乾燥に耐えるシダの仲間 オシャクジデンダ


 老木の幹にできた洞(うろ)


 ツルアジサイ


 サワグルミ と トチノキ


 マルバゴマキ




 耐凍温度マイナス120度といわれ最も寒さに強い樹木 ダケカンバ


 社叢に君臨する ミズナラの巨木 「王様の木」
 日光を広範囲にわたり独占し樹下に木々は育ちませんっ




 オオカメノキ(ムシカリ)






 樹間から戸隠連峰の荒々しい岩壁が望めます☆






 社叢には第2、第3の王様の木が何本も育っていました!







  


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2019年02月23日

旭山

 午後になると青空が顔を出したので自宅近くの 旭山 へ


 山麓の平柴では 梅の花 が咲き出していました☆


 林道朝日山線の法面を彩る スイバの葉 と オオイヌノフグリ


 鮮やかな モミジイチゴ の冬芽


 朽ちたアカマツを飾るサルノコシカケの仲間 と イボタロウムシが分泌した蝋物質


 マゴジャクシ


 早くも ウグイスカグラの蕾 が膨らみ始めました☆


 ハンショウヅルの綿毛 と アズキナシの実


 旭山山頂


 シジュウカラ


                            ツグミ


 展望園地





 展望園地からの長野市街地

 今シーズンは降雪が少なく山中の雪は北斜面を除いて殆ど消えましたっ
 ここ数日は日中の気温も上がり春の兆しが感じられましたが
 今日の山頂は風が冷たく手袋を外すと指先の感覚がなくなるほどでした。。。
 

  


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2019年02月22日

戸隠森林植物園#2

 高台園地を下ると初夏にミズバショウの花が咲く明るいハンノキ林が続きますっ


 ハンノキ林越しに見る戸隠連峰


 地下水位が高いハンノキ林は沢が多く
 今シーズンのように積雪量が少ないと沢が埋もれず渡れないことも


 ハンノキ林に広場のようなギャップができていました!


 ハンノキに混じって サワグルミ もチラホラ




 立ち枯れ木や樹勢の弱った樹木にはサルノコシカケ科のキノコが取り付きます!


 梢に残された スズメバチ の巣


 ヤチダモの若木が密生した不自然な林

 ハンノキにハルニレが混じってきました少し地下水位が下がったようです。。

 ハルニレの あがりこ (伐採された株から萌芽し成長した樹木)
 昔は搬出し易い積雪期に樹木を伐採したので
 切断面の高さで伐採時の積雪が推測できます☆ 


 ウリハダカエデ


 コブシ と オオカメノキ の冬芽


 クロツバラ 枝先に茎針と呼ばれる棘ができます!


 マルバゴマキ


 トチノキ



 2月も後半 日差しもだいぶ強くなり 肌を刺すような寒さもなくなりました☆






  


Posted by びいぐる at 18:55Comments(0)

2019年02月21日

戸隠森林植物園#1

 戸隠森林植物園は12月1日から4月26日までは冬期閉園ですが
 閉園中はクロカンスキーやスノーシューイングのゲレンデとして賑わいますっ




 ナナカマド


 常緑の ツルマサキ


 明るい カラマツ園地

 雪上には動物たちの痕跡がたくさん残されていました☆

 ノウサギ


 ホンドリス(ニホンリス)


 秋には燃えるような紅葉で林内を飾った ヤマウルシ と ツタウルシ


 ミズナラ と ブナ

 高台園地から下ると地下水位が高い水芭蕉園のあるハンノキ林に



 ツルアジサイ




 ズミ


 ハンノキ林 と 戸隠連峰




 沢筋の雪上に セッケイカワゲラ を見つけました!
 セッケイカワゲラ
 産卵のため下流から雪上を這って生まれ故郷の上流を目指すといわれています。。
 翅の無い小さな昆虫が沢を遡るなら積雪期の地上の方が楽なのは確かですが
 翅を持てば済む話だと思うのですが何か理由があったのでしょうか・・・

 - つづく -






  


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2019年02月20日

戸隠みどりが池

 戸隠森林植物園のエントランスとなる中央広場奥に沢水を湛える みどりが池
 今は未だ雪と氷に閉ざされています。。




 森林学習施設「八十二森のまなびや」も4月26日まで冬期閉館中



 池畔のベンチに降り積もった雪は北風に削られ波のような造形に


 キハダ


 今シーズンは積雪量が少なかったので
 雪に埋もれなかったササは寒気に晒されダメージを受けています!


 ウリハダカエデ 日当たりの良い場所の冬芽ほど赤が鮮やかに



 トーテンポールのような ヤチダモ の葉痕


 ナナカマド の実は乾燥しても色鮮やか☆


 ホンドリス(ニホンリス) と ノウサギ の足跡


 コブシ の冬芽

 池畔に春の息吹を感じられるようになるのは4月末とまだまだ先です。。






  


Posted by びいぐる at 18:38Comments(0)

2019年02月19日

大谷地湿原

 飯綱高原にある 大谷地湿原 へ










 流れがある場所は湿原が顔を出しています。。



 湿原を横切り周回コースへ



 サラシナショウマの枯れた花穂が残っていました!


 あずまやの下に残された ホンドリス の足跡


 ヤドリギ






 湿原へ流れ込む沢には氷の造形が見られました☆





  


Posted by びいぐる at 21:39Comments(0)

2019年02月18日

戸隠鏡池

 好天に誘われて 戸隠鏡池 へ


 鏡池と戸隠西岳連峰


 流れ込み付近は水底が見える薄氷


 池畔の ハンノキ




 八方睨                       戸隠山


 雪も寄せ付けない 九頭龍山 の荒々しい岩壁






 本院岳
 鏡池から見ると主峰「西岳」は奥になるので手前の「本院岳」の方が目立ちます!


 P3 と P2


 P1・P2 の山腹


 鏡池のシンボルツリー


 絶景を眺めながら至福のランチタイムを過ごすグループ
 近づくと旧知の長野県自然保護レンジャー仲間でした☆
 頂いた「あんドーナツ」美味しかったです!ご馳走さまでしたっっ




  


Posted by びいぐる at 21:29Comments(0)

2019年02月17日

逆谷地湿原

 飯綱東高原にある日本最古級の湿原 逆谷地湿原 へ


 逆谷地湿原と飯縄山
 湿原に積もった泥炭層には10万年分の地球規模気候変動の記録と
 飯綱高原の自然の移り変わりの歴史が刻まれています。。


 カンボク


 雪に覆われた 展望テラス


 ヤドリギ


 飯縄山



 ハンノキ




 フジ と ヤチダモ


 風雪に晒されて皮だけになった ミヤマウメモドキの実


 ズミ

 湿原上に残されたフィールドサイン

 ノウサギ と キツネ の足跡


 ホンドリス(ニホンリス) の足跡



 今日の飯綱東高原は晴れたものの風が冷たくとても寒く感じました。。



  
タグ :逆谷地湿原


Posted by びいぐる at 21:53Comments(0)

2019年02月15日

春を待つ里山

 後ひと月余りで里山の木々たちは冬の眠りから覚め芽吹き始めます☆


 早春の冬枯れた林内を黄色に染める ダンコウバイ の花芽


 ツノハシバミ と マルバアオダモ


 動物たちの痕跡

 昨年林内を賑わせた植物たちの痕跡

 カラマツの松ぼっくりは下から見ると芸術的な造形美を見せてくれます☆


 ガマズミ


 クズ


 オヤマボクチ と オケラ


 ネジキ


 オニグルミ の葉痕(葉が落ちた痕)


 まだまだ寒い日が続きますが
 これから気温が上がってくると悩ましいスギ花粉の飛散が始まりますっっ
 小さな雄花ひとつから40万粒もの花粉が飛散するといわれますから驚きです!
 










  


Posted by びいぐる at 21:27Comments(0)

2019年02月14日

頼朝山

 ここ数日 長野市北部山沿いの天気が安定しません。。
 今日の午後ようやく雪が小降りになったので自宅近くの 頼朝山 へ


 





 芽吹きまで枯葉を落とさない ヤマコウバシ
 枯葉も山の賑わいです!


 南斜面の雪の下から顔を出していた紅葉したスイバ と フキノトウ




 頼朝山山頂からの眺め


 長野市中心市街地


 裾花川対岸の旭山 と 中腹の静松寺


 今日は気温が上がらず手元の温度計では山頂の気温は-2℃でした。。。  
タグ :頼朝山


Posted by びいぐる at 21:13Comments(4)

2019年02月08日

斎場山

 天気が悪いので標高の低い長野市松代の 斎場山 へ


 斎場山
 1561年第4次川中島合戦の折り上杉謙信が陣を設けた妻女山のこと
 武田家の甲陽軍鑑では西条山と記されています。。


 登り口の赤坂山には戊辰戦争で戦死した松代真田藩士52柱の御霊を祀るため
 藩主「真田幸民」が明治2年に建立した「松代妻女山招魂社」があります。。


 展望台からの善光寺平


 ここからは海津城の武田方の動静もうかがえます!


 登山口


 ノイバラ と アオツヅラフジ




 個性的な山中の巣箱




 ウスタビガ と ヤママユガ の繭


 オヤマボクチ と ヌルデミミフシ
 ヌルデミミフシはヌルデシロアブラムシによって形成されたヌルデの虫こぶ
 乾燥させたものは五倍子と呼ばれ漢方薬やお歯黒の染料として利用されてきました。。


 天城山(てしろやま)方面に伸びる林道


 アケビ


 山頂直下の南斜面は春まで枯葉を落とさないヤマコウバシが多く見られます!


 斎場山山頂には五量眼塚古墳があります。。。

 今日の最高気温は1℃ほど日差しが無いうえ風も強くとても寒く感じましたっ



  


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2019年02月06日

飯縄林道

 飯縄山の南山麓を巻くように走る 飯縄林道 をスノーシューで歩きましたっっ




 ウリハダカエデ


 ツノハシバミ


 コブシ

 林道を覆う雪上には冬でも活動する動物たちの痕跡が見られます☆

 ニホンリスの足跡


 ノウサギの足跡


 ウバユリ


 リョウブ と ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ) の冬芽


 イワガラミ


 オニドコロ と サラシナショウマ


 樹間から見えたピラミダルな 高妻山


 天武天皇の鬼無里遷都計画を阻むため鬼たちが一夜で築いたといわれる 一夜山
 晴れていれば一夜山の背後に白銀の北アルプス連峰が望めたのですが・・・残念。。


  


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2019年02月05日

富士見併用林道

 飯縄山西尾根の麓を巻くように走る 富士見併用林道 を歩きましたっっ




 ノリウツギ と タニウツギ


 スタートして暫くはトレースが明瞭で快適なスノーハイク


 リョウブ


 分岐を重ねるごとに踏み跡が消えていき遂にトレースは無くなりました。。。


 ツノハシバミ と イワガラミ


 イタドリ


 人の気配が消えた冬の林道上はノウサギの足跡がたくさん見られます☆


 赤茶けているのに名前は何故か クロヅル 藪漕ぎ時の厄介者です!



 キブシ の花芽
  春 林縁の木々が芽吹く前にスダレ状に咲くキブシの花は「花すだれ」と呼ばれます! 


 常緑の寄生植物 ヤドリギ

 雪に閉ざされた冬の林道を奥へと進むと人の気配も消え
 木々たちの寝息が聞こえてきそうな静けさでした。。。




  


Posted by びいぐる at 21:31Comments(0)

2019年02月03日

戸隠展望苑

 午前中 青空が広がったので 戸隠展望苑 へ

 隣接する駐車場が除雪されておらず駐車できないので
 2km程先の駐車スペースに車を置いてスノーシューで戸隠展望苑に向かいましたっ

 今日は気温が上がり重い雪と格闘しているうちに雲が広がり
 到着する頃には無情にも青空が完全に消えてしまいましたicon11


 戸隠展望苑からの戸隠連峰


 ツノハシバミ と ウリカエデ


 戸隠西岳連峰


 ツルウメモドキ と オオカメノキ


 戸隠と鬼無里の境をなす鬼女紅葉伝説の山 荒倉山


 怪無山


 森のピエロなんて呼ばれる キハダの葉痕


 ヤママユガ(天蚕)の繭 と ウスタビガの繭


 クスサンの繭 網目状の繭はその形状からスカシダワラと呼ばれます!
 かつて丈夫なクスサンの糸は釣り糸(テグス)に使われていましたっ
 先人たちは繭を作る時期になった幼虫から糸を出す腺を取り出し
 糸の成分を酢の中で伸ばして釣り糸にしたんだとか。。。

 今日は季節を分ける日「節分」
 そして明日は「立春」と暦の上ではいよいよ新たな春に向かいスタートを切ります!





  


Posted by びいぐる at 22:38Comments(0)