2023年09月30日

茅ヶ岳#2

 茅ヶ岳山頂が目の前に



 山頂到着っっ

 休火山の山頂だけに360度の大パノラマです☆

 北東方面の眺め


                  遠く南佐久の山並みまで望めます☆


 岩の鎧を纏う 瑞牆山と金峰山


 北には双耳峰の金ヶ岳が迫ります!


 北西の八ヶ岳は稜線部分が雲の中


 西から南西に見えるはずの南アルプスは生憎稜線が雲の中でしたが
 手前の鳳凰三山の地蔵岳オベリスクは何とか見えました☆


 そして南には雲を纏った富士山
 当日は麓の予想最高気温が35℃ということもあり
 水蒸気が多く視界は霞んで景色は明瞭さに欠けました。。。
 

 山頂で昼食を済ませると同行者2名は北の金ヶ岳に向かいましたっっ

 前日の仕事疲れが残る自分は2人を見送り山頂で至福の昼寝タイムicon12

 ヒョウモンチョウ と アカネトンボ


 リュウノウギクハナムグリ


 ホタルブクロの咲き残り  と 虫こぶ「ツツジミマルフシ


 ナナカマド と リュウノウギク


 復路は尾根道経由で深田公園に下山
 陽気は夏でしたが
 ヤマウルシが色づき始め秋の気配を感じながらの山歩きでした。。。
  


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2023年09月29日

茅ヶ岳#1

 昔の山仲間と 山梨県の 茅ヶ岳 へ


 「ゆーぷるにらさき」から見た 茅ヶ岳金ヶ岳
 山容が八ヶ岳に似ているので「ニセ八つ」とも呼ばれます!


 登山届を出して出発っっ 今回は深田公園から入山。。



 結実したコアジサイ と フタバハギの花
 コアジサイは装飾花が無く両性花のみ 葉はまるでシソの葉のよう!


 往路は谷に沿って登る女沢コースを選択


 休火山だけあって大きな岩がゴロゴロ


 女岩を過ぎた辺りから斜度がきつくなりますっっ


 シロヨメナ と イヌショウマ




 急坂を登りきると鞍部に到着っっ 小休止には丁度良い場所です。。


 「深田久弥先生終焉の地」石碑
 「日本百名山」の著者で作家・登山家の深田久弥氏は
 1971年3月26日 日本山岳会のメンバーと共に茅ヶ岳を目指し
 山頂まで後僅かのこの場所で脳溢血で倒れ帰らぬ人となりました。。
 「日本百名山」は若き頃の山歩きのバイブル的存在
 次は何処に登ろうかとワクワクしながら読みふけったものです。。。合掌


 ママコナ と トリカブトの仲間


 この灌木帯を抜けると茅ヶ岳山頂ですです♪♪
                          つづく。。。



  
タグ :茅ヶ岳


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2023年09月23日

鏡台山

 今日は坂城町笹平登山口から鏡台山へ10名様をご案内



 登山口付近では秋の花々が出迎えてくれました☆

 ヤクシソウ と ノコンギク


 シラヤマギク と フタバハギ


 ヤマハッカ

 山頂までの距離は短いものの所々急斜面や岩場があり結構楽しめます♪♪





 ヤマシャクヤク の実


 ヤマボウシ と ダンコウバイ の実


 オトコエシのような花が登山道脇にたくさん咲いています!
 近づくと見慣れない全くの別物 
 調べると北米原産の帰化植物 マルバフジバカマ でした!

 1時間余りで標高1269mの鏡台山山頂に到着っっ



 折角なので2m低い北峰まで足を延ばしましたっ

 案内板によると大正9年から3年間埴科郡中の各々の学校から
 小学校5年生以上の男女全員が集まり埴科郡連合運動会が
 この一帯で行われたんだとか


 昼食を済ませ下山開始っっ


 オチバタケの仲間





 木立が成長し山頂からの展望は無く残念でしたが
 厳しい残暑から一転 爽やかな空気の中 快適な里山歩きが楽しめましたicon12  
タグ :鏡台山


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2023年09月22日

戸隠森林植物園#2

 紅葉を前に園内の植物たちは命を繋ぐ今期最後の行程に入りました!

 結実した オオナルコユリ




 オオツリバナ 花は地味ですが果実はとても目立ちます☆
 ツリバナの果実は裂ける前は球形ですがオオツリバナは稜があり角ばりますっ
 果実は4~5裂して種子が露出してぶら下がります!


 ルイヨウボタン


 ベニバナヤマシャクヤク
 優しい花とは対照的なド派手な実をつけますっ


 クロウメモドキ と シラタマノキ


 シオデ と マルバゴマキ


 ヒュウガセンキュウ の花と実




 オオミゾソバ ミゾソバに似ますが葉柄に翼があり花も大きいのが特徴




 ツクバトリカブト 昔はヤマトリカブトと呼ばれていました!
 青紫色の部分は全て萼 花弁は兜状の萼の中に1対ありますっ


 アケボノソウ 花弁は5枚に見えますが深く裂けているだけ
 リンドウの仲間


 沢ではカワシンジュガイの姿が見えました☆
 幼生は稚貝になるまでの約2ヶ月間ヤマメなどのサケ科の魚のエラに寄生します。。
 大人の貝に成長するまで数年から数十年からる分寿命は長く100歳超


 キツリフネ


 ツリフネソウ と シロバナツリフネ


 トリカブトの仲間 アズマレイジンソウ


 アザミに似るけどアザミじゃないタムラソウ と タチアザミ

 紅葉シーズン前は 花と実 両方楽しめる楽しい時期です♪♪  おわり。。。
  


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2023年09月21日

戸隠森林植物園#1

 戸隠高原は暑いながらも秋めいてきました!
 今 戸隠森林植物園は秋の花と色づき始めた草木の実で賑やかです☆


 中央広場と戸隠山


 気温は25℃の夏日 盛夏の花エゾアジサイが咲いていましたicon12


 ゴマナ キク科の多年草
 葉がゴマの葉に似て食用とされていたことから菜をつけて胡麻菜
 和名の最後にナ(菜)がつく草は食用とされていた証


 サラシナショウマ 先に咲いた先端の花序は既に結実
 キンポウゲ科の多年草 名前のサラシナは更科でなく晒菜
 若芽を茹でた後、水に晒してアク抜きして食べたことから付いた名前
 升麻は中国の生薬名で 中国産のよく似た別の植物

 花と果実
 試験管ブラシに例えられる長い総状花序には両性花と雄花が混生し
 花弁と萼片は花が咲くと直ぐに落ちてしまいます!


 ゲンノショウコ フウロソウ科の多年草
 日本三大民間薬の一つ(他の二つはセンブリ・ドクダミ)
 果実は種子を弾き飛ばす構造になっていて
 熟すと5裂し種子を巻き上げ自力散布します!


 熟し始めた ケヤマウコギ


 ノコンギク 冠毛が長く突き出て葉は両面ざらつきます!


 タニソバ
 ミゾソバに似ますが葉は茎を抱き下部の葉には翼がある葉柄があります!


 ノブキ 黒熟した棍棒状の痩果には鉤状の刺があり衣服に貼り付きます!


 ナンブアザミ
 名前のナンブは江戸時代の南部藩領地を指し東北3県に跨る地域
 和名の由来は南部地方で見つかったアザミだから


 アキノキリンソウ と ハンゴンソウに形成された虫こぶ ハンゴンソウハナタマフシ


 チジミザサ 突き出た芒に粘着液の水玉が光ります!
 種は芒の粘着液で動物の体や人の衣服に貼り付き種子を散布します☆


 オオウバユリの若い実 と マムシグサの仲間の複合果
 複合果は花序の中軸が肥大して
 多数の花が集まった花序全体が一つの果実のように見えます☆


 ナガミノツルキケマン と エゾリンドウ

初秋の戸隠森林植物園は見どころ満載☆ 中々先に進めませんっっ つづく。。。




 
  


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2023年09月17日

戸隠不動尊

 戸隠ネイチャーウォーク 戸隠不動尊(摩崖仏) でガイドを務めてきましたっっ


 集合場所の戸隠森林植物園「八十二森のまなびや」前で受付準備

 予約不要のイベントなので何名参加されるか全く分かりません
 集合時間が近づくと次から次へと集まり始め 最終的に30名近くに
 熊避けの鈴も不要なほどの団体ネイチャーウォークになりました☆


 雲が多いもののまずまずの天気
 戸隠森林植物園内を横断し先ずは鏡池を目指しますっ
 

 ハクサンフウロ


                   マツムシソウ

 9月半ばだというのに標高1200mの高原に初秋の涼しさはありませんが
 赤味が増したアカネトンボに秋を感じました。。。


                  木道に落ちていたヤマナシ


 オオミゾソバ


 アケボノソウ と タチアザミ


 ヒュウガセンキュウ と サラシナショウマ


 ツクバトリカブト


 鏡池に到着っっ
 昼近くなると雲行きが怪しくなるのも残暑の影響

 不動尊を目指し鏡池西側カラマツ造林地の標高差130mの登りに入りますっ

 カラマツの幹を這い上る ツルアジサイ と ツタウルシ


 八方睨から尾根末端上に到達っ ここが本日の最高点
 遥拝所を兼ねた造林小屋があり絶好の休憩場所

 休憩後 不動尊がある谷底へ下りますっ

 今日の目的地 不動尊(摩崖仏) に到着っっ
 

 江戸末期に現在の長野市川中島町の人によって彫られたと伝わっています。。
 背丈2m 風化が進み表情は不明瞭ですが火焔光背は明瞭
 修験道や密教とつながりの深い仏様だけに
 真言宗西光寺跡近くの険しいこの場所を選んで彫られたのかも知れません。。 

 今回のネイチャーウォークは戸隠の観光地近くに在りながら
 個人では行く機会がない場所ということで不動尊を選びました。。
 往復9kmで最後に急傾斜の上り下りがあり普段歩きなれていない方には
 少々ハードなコースだったかもしれませんが皆さん頑張って歩いてもらい感謝!
 転倒した方もいらっしゃいましたが幸い怪我も無く無事開催することができました☆

 次回のネイチャーウォークは10月14日(土)  「戸隠高原池巡り」です!
 今回ほど高低差はないので紅葉を楽しみながら歩いていただけると思います
 戸隠森林植物園「森のまなびや」前 9時集合 予約不要 参加費1000円
 昼食・飲み物・雨具・敷物等を持参 ハイキングに適した服装と靴でご参加ください♪
 雨天中止 主催・問い合わせ先はNPO法人戸隠森林植物園ボランティアの会
 事務局電話 080-5141-9924
  


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2023年09月13日

戸隠ふれあいの森

 九月も半ばだというのに残暑は収まりません!
 自分が所属する団体が植林活動をしている「戸隠ふれあいの森」で
 下刈りと来年の植樹に向け笹刈を行いましたっっ



 ここ数年間に植樹したエリアは植えた木々が見えないほど草が繁茂
 草地のパイオニア的樹木「シラカバ」もたくさん芽生えていました!
 下刈り担当と笹刈担当の2斑に分けて作業を開始っっ
 自分は笹刈斑に入り笹と格闘icon10作業の様子を撮る余裕も無く作業は終了。。。

 気付くと全身汗と笹屑まみれ
 毎度のことながら寝た笹を起こしながら刈る作業は重労働ですっっ
 草刈り機のエンジン音が一斉に止むと虫の音が聞こえてきました♪
 笹原の奥では黒姫山を背にヤマウルシの葉が色づき
 暑くても季節は秋へと移ろい始めていることを実感しました。。。

 花期終盤のハンゴンソウ 植林活動の歴史を物語る朽ちかけた入口の標柱

 作業を終え昼食を済ませると有志で鏡池方面へ

 ベニバナヤマシャクヤク


 アケボノソウ と ミゾソバ


 キツリフネ と ミヤマニガウリ


 ケヤマウコギ


 シラネアオイの実 と ナナカマドの実


 結実期に入ったタマアジサイ と オオバクロモジ


 鏡池池畔も戸隠山も紅葉は未だ始まっていません。。。


 鏡池から不動沢源流の不動尊へ 坂を登りきる造林作業小屋(遥拝所)に到着っ


 沢に向かい急斜面を下ると 不動尊 に到着っっ


 不動尊は沢の右岸の岩肌に彫られた2mの摩崖仏
 江戸末期に長野市川中島の人が掘ったといわれていますが詳細は不明
 観光地化した鏡池から山中徒歩1時間 訪れる人は少なく静寂に包まれています。。

 興味のある方は今週末開催される「戸隠高原ネイチャーウォーク」に
 是非ご参加ください☆

 「戸隠高原ネイチャーウォーク」
 2023年9月16日(土曜日) 9時~14時半 雨天中止
 戸隠森林植物園 八十二森のまなびや前 午前9時集合
 予約不要 参加費1000円 
 コース:戸隠森林植物園~鏡池~不動尊 往復約9km
 服装・持ち物: ハイキングに適した服装と靴・雨具・昼食・飲み物・敷物など
 主催者及び問い合わせ先:NPO法人戸隠森林植物園ボランティアの会
 事務局電話 080-5141-9924


   


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2023年09月07日

戸隠森林植物園#3

くすみ始めた緑の中 鏡池に通じる「外周の小径」に向かいますっ



 芳香を漂わせるサラシナショウマ と 葉下に吊り下がるように咲くツルニンジン


 木漏れ日のスポットライトを浴びたコバノフユイチゴ


 ツクバトリカブト
 青紫の部分は全て萼片で花弁は兜部分の中に1対隠れています!
 昆虫たちが花粉の媒介をせずに蜜だけを吸う盗蜜行為を防ぐ仕組みなんだとか


 アズマレイジンソウ 別名:アズマトリカブト
 上萼片が細く上に伸び先端が曲がる独特の形をしています☆


 ジンバイソウ と ナツノハナワラビ


 戸隠森林植物園の敷地を出ると 天命稲荷 に到着っ
 戸隠最後の修験者と言われる姫野公明師がお告げを受けて探し当てた人塚に
 再びのお告げに従い天命稲荷を祀ったのだとか・・・


 路傍ではツリフネソウの花がたくさん見られました☆


 オオハナウド 周辺部の花弁が大きく非対称なのが特徴


 シシウドに集まる ヒョウモンチョウキアゲハの幼虫


 鏡池(西原温水溜池)に到着っっ 曇天で景色は今一つ


 堰堤の安全確認調査が行われていました!


 ウシクグ  変わった名前ですが
 ウシは大きいという意味でクグはカヤツリグサの古い呼称


 マルバハギ


 ユウガギク と ノコンギク


 アザミによく似たタムラソウ と コウゾリナ

 目にする花々の顔ぶれやくすみ始めた木々の葉に去りゆく夏を感じました。。。
  


Posted by びいぐる at 17:54Comments(0)

2023年09月06日

戸隠森林植物園#2


 ツリフネソウ(別名:ムラサキツリフネ)


 キツリフネ と シロツリフネ


シロツリフネ はツリフネソウの白花品種なので色以外は同じ
ツリフネソウとシロツリフネは花の後ろに突き出る距の端が渦巻き状になり
花は葉の上方に咲きますがキツリフネの距の端は巻かず花も葉の下方に咲きます!
ツリフネの名の由来は花の形が帆掛け舟を吊り下げたようだから


 3色のツリフネソウが1か所で見られましたicon12


 タニソバ ミゾソバに似ますが全体的に小さく葉柄に広い翼があり
 葉は鮮やかに紅葉します☆


 ハンノキ林の木道脇はヒュウガセンキュウが繁茂 タチアザミは花期終盤


 サラシナショウマ


 アズマレイジンソウ と ツクバトリカブト
 以前はツルレイジンソウ ヤマトリカブト と紹介されていました。。


 ルイヨウボタン と トチバニンジン の実


 オオシラヒゲソウ
 糸状に裂けた花弁の縁が特徴的 シラヒゲソウより大型で日本海側に分布します。。
 糸状の花弁を除けば同属のウメバチソウによく似ています!

 雄しべも変わっていて葯がつく雄しべが5本 更に花粉を出さない仮雄しべが5本
 雄しべは一日一本づつ熟していき役割を終えると反って花弁と花弁の間に
 隠れてしまうのです!!
 最後の雄しべが隠れると今度は雌しべが成熟して受粉可能状態になります。。
 雄性先熟という仕組みで自家受粉を避けています!植物の知恵は凄い
 5本の仮雄しべはそれぞれ先が3裂し先端に黄色い球形の蜜腺を付けますっ
 この黄色い蜜腺が宝飾品のように花を一層美しく見せていますicon12


 湿地帯のハンノキ林からウラジロモミなどが茂る森を抜け鏡池へ向かいますっっ
                            つづく。。。


  


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2023年09月05日

戸隠森林植物園#1

 今月16日に予定している「戸隠ネイチャーウォーク」の下見を兼ねて
 戸隠森林植物園から戸隠鏡池へと歩いてきましたっっ

 今日の戸隠高原は厚い雲に覆われ日中とは思えない薄暗さ
 気温25度前後と市街地に比べ低いものの湿度は高く爽やかさはありません。。


 ユウガギク が出迎えてくれました♪♪


 ヤブマメ と ミゾソバ


 アケボノソウ


 花期が長い ハクサンフウロ は花と実が両方見られます☆


 アカバナ と ヌスビトハギ
 アカバナの名は晩夏以降に葉や茎が赤くなるから
 ヌスビトハギの名は実の形が「つま先歩き」で侵入する盗人の足跡のようだから


 ゲンノショウコ の花と実


 ナンブアザミ と ハンゴンソウ


 ヒュウガセンキュウ と サラシナショウマ


 オオツリバナ


 シラタマノキ と ユモトマユミ


 ケナシヤブデマリ と ウバユリ


 アズマレイジンソウ と シロスジベッコウハナアブ

 晩夏から初秋にかけての戸隠森林植物園内は花と実で賑やかです☆
                            つづく。。。
  


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2023年09月01日

秋の七草

 残暑のレベルを超えた猛暑が収まる気配はありません!
 それでも秋の花々はほゞ暦通りに花をを咲かせ命を繋ぐ準備を始めています。。

 秋の七草の花は最盛期がそれぞれ異なり
 全て盛りの状態で鑑賞するのは意外と難しいのです!
 とりあえず県道戸隠線を通り飯綱高原に行ってみることにしましたっっ

 先ず現れたのは葛(クズ) マメ科の多年草
 里山領域は盛りが過ぎて多くの花が花弁を地表に散らしていましたっ
 根は肥大し多量の澱粉を含むことから葛粉として食用にしたり
 漢方薬に用いられてきました。。。
 繁殖力が強いうえツルは10m以上も伸び地表や藪を覆うため
 世界の侵略的外来種ワースト100に選定されていますが
 日本では古くから有効活用されてきた身近な植物です!
 花も美しく芳香を放ち正に初秋を飾る花の代表格☆


 ススキ(薄・芒・尾花・茅・萱) イネ科の多年草
 かつては茅葺屋根の材料・家畜の餌として利用されていたため
 集落近くには「茅場」と呼ばれるススキ草原があったといいます。。
 中秋の名月の飾りとしても欠かせない存在でしたがその風習も廃れつつありますっ
 ススキは大きな株になるには年数を要するため自然遷移に任せると
 ススキ原になる前に草地は森林化してしまいます!
 よって一面のススキ草原は人為的に維持されているものなんだとか。。


 ハギ(萩) マメ科ハギ属の落葉低木の総称で
 一般的には野生種のヤマハギ又はマルバハギを指します!
 七草なのになぜ樹木のハギが と思いますが
 昔は草木の区別が曖昧でした!
 今の分類学でも草本要素の多い木本と言われています。。。
 根粒菌と共生しているため痩せた土地でもよく育ち
 道路法面の緑化にも活用されています☆


 オミナエシ オミナエシ科の多年草 女郎花と書く
 醤油の腐敗したような匂いがするので「敗醤(はいしょう)」の別名も
 同属でよく似た白花のオトコエシ(男郎花)と対になるのが女郎花
 命名由来は諸説あり定かではありませんが古語表記は「をみなへし」で
 「をみな」は女 「へし」は圧倒するという意味なので
 「女に勝る」美しい花というのが自然な解釈かと
 万葉集でオミナエシが登場する歌は14種もあり古くから愛されてきた証
 一つ一つの黄花は小さいですが散形に多数集まった様は存在感抜群です☆


 キキョウ キキョウ科の多年草
 山上憶良が万葉集の中で詠んだ秋の七草では朝貌(あさがお)となっていますが
 朝貌とは桔梗(キキョウ)のこと 現在のアサガオは奈良時代末期に遣唐使が
 種を持ち帰ったとされ万葉集編纂時期には未だ馴染みのない花でした。。


 カワラナデシコ ナデシコ科の多年草で漢字表記は河原撫子
 万葉集に登場するナデシコは日本で普通に見られるカワラナデシコ
 大和撫子とも呼ばれます☆ 撫子は「可憐な花」の意


 ヨツバヒヨドリ
 秋の七草の藤袴(フジバカマ) は飯綱高原では見られませんでした。。。
 フジバカマは中国原産といわれるキク科の多年草で関東以西に分布しますっ
 長野県北部に自生するのは同じヒヨドリバナ属のヒヨドリバナヨツバヒヨドリ
 ヒヨドリバナ属の花にはアサギマダラが吸蜜に訪れます♪♪

 今年の猛暑で生育が良かった性かどれも咲き残りばかり
 写真に耐えられる花を見つけるのに苦労しました(^^ゞ  
タグ :秋の七草


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