2019年05月30日

大谷地湿原


 湿原を黄色く染めていた リュウキンカ の花期は盛りを過ぎ
 代わりにアシミズトクサが伸びてきて一面グリーン一色になりました!


 咲き残りの リュウキンカ  と  朝露を付けた ミズトクサ






 クリンソウ が花を付け始めました☆


 ミヤマガマズミ と ミツバウツギ


 マムシグサの仲間


 タニギキョウ


 クサイチゴ と ミツバツチグリ


 ハンノキ林の ホウチャクソウ 林下に群生するユリ科チゴユリ属の多年草
 花は色も形も地味ですが白から緑へのグラデーションに清楚な美しさを感じます☆


 オオケタネツケバナ と クルマバツクバネソウ



 大谷地湿原とその周辺は初夏の風景に変わってきました!  


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2019年05月29日

一の鳥居苑地

 飯綱高原「一の鳥居苑地」ではエゾハルゼミの鳴き声と共にレンゲツツジが咲き始めました☆






 レンゲツツジ は日当たりの良い草原に自生するツツジの仲間
 有毒植物のため馬や牛も食べないので牧場などでは群生をつくりますっ


 名前の由来は蕾の様子が蓮華のように見えるから。。。


 チゴユリ


 フデリンドウ
 形や大きさがハルリンドウに良く似ていますが一つの茎の先に複数の花を付けます!


 ミツバツチグリ


 ベニバナイチヤクソウ 本格的な開花は6月上旬


 クサボケ

 これから苑内は草原性の花々が入れ替わり咲き出し増々賑やかになってきます☆  


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2019年05月27日

戸隠森林植物園

 6月初旬のボーイスカウトによる植樹祭を前に「ふれあいの森」で下草刈り作業
 その帰りに 戸隠森林植物園 に立ち寄りましたっ


 カタクリ
 残雪が多かった場所は今が早春
 戸隠森林植物園内は初夏の花に混じって早春の花も見られます☆


 イヌエンジュ の芽吹き  と  コキンバイ の花


 トチノキ の芽吹き  と  ツタウルシ の若葉


 シラネアオイ の花はそろそろ終わり


 サンカヨウ の花も散り始め


 イワカガミ と ミツバツチグリ


 トガクシショウマ


 オオケタネツケバナ


 アズマシャクナゲ


 ズダヤクシュ と サワハコベ


 エゾユズリハ と ツルシキミ(雌花)


 ヒメアオキ の花と実 実は翌年の初夏に熟しますっ


 ニリンソウ だいぶ背丈が伸びてきました!


 フッキソウ と オオタチツボスミレ


 ラショウモンカズラ と コミヤマカタバミ



 ルイヨウボタン


 ミズバショウの咲き残り


                           リュウキンカ の花期もそろそろ終わり


 クルマバツクバネソウ


 タチカメバソウ


 ハンノキ林の林床では ヤマドリゼンマイ の芽立ちが始まりました☆



 標高1200mの戸隠森林植物園内も今日は30度近くまで気温が上がりました!











 
  


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2019年05月25日

京ヶ倉

 生坂山脈の最高峰 京ヶ倉 へ




 ホタルカズラ と ウマノアシガタ


 ツリバナ


 ツクバネウツギ と ヤマツツジ


 中腹の 「おおこば見晴らし台」 まで来ると展望が利くようになります☆








 稜線が近づいてくると 険しい山容の 京ヶ倉 が見えました!


 ウラジロヨウラク


 マルバアオダモ


 ミヤマヤシャブシ と ヒトツバカエデ


 【ネジキもち病】 に罹った ネジキの葉
 カビの仲間【糸状菌】が原因となって形成された【菌えい】です!
 虫こぶ(虫えい)に代表される植物の瘤は虫以外にもダニ・線虫・菌・ウィルス・細菌などが
 原因となって形成されることから最近は総称して【ゴール(gall)】と呼んでいます。。




 ウラジロノキ


 結実したウリカエデ と 咲き出したスノキ


 京ヶ倉名物 ヒカゲツツジ は既に花期が終わっていましたicon11


 山頂直下の難所 【馬の背】 高所恐怖症の方は巻き道を


 トド岩 と 聖山


 東側は筑北三山(冠着・聖・四阿屋)に加え岩殿山の村界尾根が望めました!


 西側は大きく蛇行する犀川と北アルプスの雄大な山並みが一望できます☆


 とらロープが設置された岩場を越えると いよいよ山頂っっ


 京ヶ倉 山頂に到着! 初夏を思わせる天気ですが湿度が低く爽やかでした☆

  
タグ :京ヶ倉


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2019年05月23日

井上山

 ヒメハギ に会いに日没迫る 井上山 へ

 尾根の突端に取り付くといきなり急登が始まりますっ

 純白の房状花序を薫風に揺らしていた マルバアオダモ は
 既に花期を終え結実し始めていました!


 岩の窪みに張り付くように生える ツメレンゲ

 ヒメハギの自生地に辿り着き目を凝らして小さな株を探すこと数分
 やっと見つけました☆

 例年だと1㎡くらいの場所に数株あるのですが今年は1株のみ
 盗掘されたのか環境の変化なのかは不明。。。

 範囲を広げて探すと やっと2株目を発見!

 ヒメハギ はヒメハギ科ヒメハギ属の常緑の多年草
 名前の由来はハギに似た花を付け全体的に小さいから
 花の先端に細裂する房状の付属体が特徴的☆
 今回確認できたのは僅か2株 年々減少しており来年も会えるか心配です!

 せっかく来たので 信濃源氏「井上氏」が中世に築いた井上城跡まで足を延ばしましたっ


 尾根上の三角点


 ササバギンラン
 下部の苞葉が花序より長いのがギンランとの違い


 ツリバナ 風に揺れてフレームに収まらず撮影に苦労しました。。


 小城跡


 ツクバネウツギ


 コナラに形成された虫こぶ 「ナラメリンゴフシ


 大城跡


 井上城跡 からの眺め
 善光寺平の向こうに 斑尾山 が薄っすらと見えました!

 間もなく日没 登ってきた尾根を一気に駆け下りましたっぅ







  


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2019年05月21日

奥裾花自然園#4

 奥裾花自然園の吉池を後に ブナ原生林 に向かいますっっ




 オオカメノキ と オオバクロモジ の花


 ハウチワカエデ と サンカヨウ の花


 リョウブ の芽吹き


 膨らみ始めた イワカガミの蕾


 冬芽が膨らみ芽吹きに移行し始めた トチノキ
 多雪地帯だけに場所により進み具合が異なりますっ


 目に眩しい ブナの新緑


 展望広場に到着!


 残雪を纏う 堂津岳 を眺めながら 至福のランチタイム




 タムシバ
 明瞭な托葉が見られなかったのでコブシではなくタムシバかと


 ブナの巨木 推定樹齢300年 樹高30m 幹囲4.18m


 エンレイソウ


 ミズナラの巨木 推定樹齢:350年 と シナノキの巨木 推定樹齢:350年


 ブナの若葉に形成された虫こぶ ブナハアカゲタマフシ


 後ろ髪を引かれる思いでブナ原生林を後に


 新緑に覆われた奥裾花自然園内は爽やかで生命エネルギーに溢れていました☆
 これから初夏の花々が続々と咲き出し一段と色鮮やかになっていくことでしょう!



  


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2019年05月21日

奥裾花自然園#3

 奥裾花自然園の面積は約122.6ha 東京ドームのグランド面の約94.3倍と広大です!
 今池湿原で本州一のミズバショウの群生を堪能し次の目的地 こうみ平湿原 へ


 未だ残雪が見られるブナ林の中へ

 ブナ林の中層に亜高木として生きることを選んだカエデ類の花たち

 ハウチワカエデ と イタヤカエデ

 カエデの仲間は高木林の中層 日当たりの悪い亜高木層で生きています。。
 弱い光で光合成を行う必要があるので枝葉を庇のように水平に広げ
 葉同士が重ならないように工夫をし一年分の葉を一斉に広げます!
 様々な工夫をして僅かな光を効率よく利用しエネルギー収支を黒字にしているのですっ


 ウリハダカエデ


 赤みを帯びた ヒトツバカエデ の芽吹き


 展葉が始まった ツタウルシ と トチノキ


 冬を越した昨年の実が熟し始めた ヒメアオキ
 樹高を低くすること(矮化)で雪に埋もれ厳しい冬を乗り越える術を取得した
 太平洋側暖温帯に自生するアオキの変種で日本海側多雪地帯型常緑広葉樹の代表格 


 こうみ平湿原


 オオバクロモジ
 太平洋側に生えるクロモジの変種で日本海側多雪地帯に見られます!
 枝に芳香があり小枝は高級爪楊枝の材料になりますっ


 展開し始めた オオカメノキの葉 は シェルパスタ そっくり☆


 吉池


 ヤマネコヤナギの雄花 と クロサンショウウオの卵嚢

 今は静寂に包まれている吉池ですが間もなく モリアオガエル の繁殖期
 池の周囲はモリアオガエルの鳴き声に エゾハルゼミ の鳴き声が加わり
 正真正銘の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)の季節が訪れます。。。
 
 
 
  


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2019年05月20日

奥裾花自然園#2

 駐車場がある観光センターから林道を2km余り歩くと奥裾花自然園に到着っっ
 奥裾花自然園は明治100年記念事業として長野県が開設した自然園
 園内には本州第一を誇るミズバショウ群生地や樹齢300年を超える
 トチ・ブナ・ミズナラ・シナノキ・ヤチダモなどの巨木があり
 「奥裾花自然園の巨木群」として長野市指定天然記念物に包括指定されています。。


 入り口に建つ立派な公衆トイレ


 入り口左手には中西山 右には戸隠西岳 が望めます☆


 タムシバ や オオヤマザクラ が咲残っていました☆

 まずは園内最大の湿原 今池湿原 へ






 富栄養化が進み大ぶりになった尾瀬のミズバショウに比べ小ぶりなのが魅力!








 オオバクロモジ と オオカメノキ


 葉の展開が始まった トチノキ


 今池湿原を周回した後 新緑のブナ林を抜けて次の目的地 こうみ平湿原 へ

                                            つづく






  


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2019年05月20日

奥裾花自然園#1

 ミズバショウとブナの新緑に会いに長野市鬼無里 「奥裾花自然園」 へ


 駐車場から奥裾花自然園に向かう林道は一般車両は入れませんっ
 駐車場がある観光センターからシャトルバスが出ていますが
 林道脇は自然園に引けを取らない自然探勝路
 体力的・時間的に問題がなければバスには乗らず徒歩で行くのがお勧め!


 ニリンソウ


 平均積雪1m以上の日本海側多雪地帯に生育するといわれる オオバキスミレ
 キスミレの中では大き目の葉であることが名の由来 日本固有種


 美しい ヤマブドウ の芽吹き


 色のグラデーションが美しい キブシ の花序


 雪解けと共に芽立ち始める コゴミ (クサソテツ)


 我々を追い抜く シャトルバス


 ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ)の雌花 と オオカメノキ(ムシカリ)


 オオバクロモジ


 キクザキイチゲ(青花タイプ) と 戸隠西岳


 サンカヨウ


 林道の北向きの法面には スミレサイシン がたくさん咲いています☆


 北安曇郡と旧上水内郡の境をなす郡界尾根 奥西山から中西山にかけての
 東斜面が崩れ落ちてできたテラス状の平坦地が奥裾花自然園
 地滑り防止工事の跡が痛々しく見えます!
 人間の抵抗空しく奥裾花自然園は何千年・何万年後には濁川の浸食で
 谷底に崩れ落ちる運命にあるといいます。。

                                          つづく 



  


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2019年05月18日

富士ノ塔山

 芽吹きから新緑の季節に移ろい始めた 富士ノ塔山 へ




 コバノガマズミ


 ヤマブキ 麓では花期終盤で色褪せ始めていますが山頂直下では未だ鮮やか☆


 水が入った棚田 と 戸隠西岳連峰


 咲き始めたヤマツツジ  と  フジ


 ヒメコウゾ 雌雄同株 左が雌花で赤紫の毛は花柱  和紙の原料のひとつ


 シャガ


 蝶のような蛾 イカリモンガ  と  ヒトリシズカ


 ズミ エゾノコリンゴなどコリンゴの仲間の区別は難しいのですが
 中裂した葉が混じっていたのでズミとしました。。



 マルバアオダモ




 ウワミズザクラ


 ミヤマガマズミ と 未だ蕾のミヤマザウラ


 ウリハダカエデ の花





 富士ノ塔山 山頂

 眺望の良い山なんですが湿度が高く景色は霞んで見えました。。。




  


Posted by びいぐる at 17:55Comments(0)

2019年05月16日

旭山

 2週間ぶりに 郷土環境保全地域 「旭山」 へ


 山頂の朝日山城跡はすっかり新緑に覆われていましたっ


 日当たりの良い斜面では ヤマツツジ が咲き始めていました☆
 新緑の中に朱色の花と補色の組み合わせになって存在感バツグンっっ


 ツクバネウツギ の花は見頃です♫
 花弁の内側の網目模様がさり気ないアクセント


 ホタルカズラ
 和名の由来は草むらの中に点々と咲く様をホタルの発光にたとえたんだとか
 咲き始めの花は赤紫色ですが次第に青色へと変わります。。




 マルバアオダモ 実際の葉は丸く無く細身
 葉の縁に目立った鋸歯が無いのでマルバとつけたようですが
 別名のホソバアオダモの方がしっくりきますっ


 ミヤマベニコメツキ


 コバノガマズミ


 ミヤマガマズミ


 ハルリンドウ


 ウワミズザクラ
 とてもサクラの仲間に見えないコップブラシのような!総状花序をつけます!


 アマドコロ ナルコユリに似ていますが茎に稜があります。。


 オドリコソウ 西日本ではピンク色の花が多いそうです!


 アカマツの切り株に発生した マツオウジ  と  コナラの芽に形成された虫こぶ ナラメリンゴフシ




 ツリバナ 花はいたって地味です。。。


 山頂から展望園地に続く遊歩道脇の樹木が伐採され広く明るくなりました☆
 展望園地手前には凝灰角礫岩の大岩がありますっ


 イカリソウ


 クルマバソウ


 ジュウニヒトエ と チゴユリ


 早くも結実した ウリカエデ  と  ヤブニンジン

 旭山山中は新緑の季節へと移ろい 花々も春から初夏の入れ替え中です!








  


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2019年05月15日

坊城平

 第三紀の溶岩残丘である冠着山
 その急峻な山腹の標高970m付近にあるテラス状の平坦地が 坊城平

 残雪が消えて間もないため早春の花々と木々の芽吹きが同時に楽しめます☆

 下界よりひと月以上遅れて咲く カタクリ


 頭上には コブシ  足元には カタクリ の花


 オオヤマザクラ


 コナラ と クマシデ の芽吹き


 シナノキ


 ハウチワカエデ


 ミズキ



 葉を展開し始めた トチノキ


 ヤマブキ


 タチツボスミレ と ヒトリシズカ


 モミジイチゴ


 リョウブ


 ウリハダカエデ と ホオノキ


 キブシ と ミツバアケビ


 カツラ




 ヤマエンゴサク 色は赤紫から青紫と微妙に異なります!


 ニリンソウ

 冠着山山中の坊城平
 落葉広葉樹や野草の種類が多く美しい芽吹きや花々で飾られる春は
 毎年でも行きたくなるお気に入りの場所の一つです☆








  


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2019年05月14日

ヤマウツボ

 今年も ヤマウツボ に会いに飯綱町の自生地へ


 ヤマウツボ はハマウツボ科ヤマウツボ属の多年草
 葉緑素を欠きブナ科・カバノキ科・ヤナギ科などの植物の根に寄生しますっ


 地上の花茎にたくさんの花をつけます!


 名前の由来は花穂の形が矢を入れる靫(うつぼ)に似ていて
 海岸などに生えるハマウツボに対し山に生えるから




 始めて この奇怪な姿を見た時は地球外生命体に遭遇したかのような驚きでしたっ
 今ではこの愛嬌ある姿の虜となり毎年会うのが楽しみになりました☆

 自生地では色も姿形も美しい他の花々も咲いていますが自分にとっては全て脇役

 イカリソウ


 コブシ と ヤマブキ


 エンレイソウ と ヤマナシ


 オオバクロモジ


 メタリックな鈍い輝きを放つ イヌエンジュ


 ホオノキ の芽吹きと葉の展開


 キブシ と イタヤカエデ


 ツボスミレ と オオタチツボスミレ


 帰路 飯綱町の田園風景の先に 北信五岳のひとつ 斑尾山 が見えました☆







  
タグ :ヤマウツボ


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2019年05月13日

飯綱高原森林博物館

 長野県自然保護レンジャーの合同巡回
 大谷地湿原の次に向かったのは 長野市の実験林 「飯綱高原森林博物館


 飯綱高原では戦後の拡大造林施策の一環としてカラマツの造林が推奨され
 地域全体の42.6%を占めるに至りました。。
 現状の森林構造の保全と長期的な自然林への移行を図るため
 長野市は平成元年 森林博物館(実験林)を設置し自然林復元事業に取り組んでいますっ


 オオバクロモジ の花 と コナラ の芽吹き


 オオカメノキ


 エゾムラサキ
 同行していた植物に詳しいレンジャーからは
 シナノが頭に付く亜種ではないかとの意見もあり同定には至らず・・・


 リュウキンカ


 ニリンソウ と ネコノメソウ


 ハウチワカエデ の花


 ケヤマウコギ と ホオノキ の芽吹き


 ニワトコ と ブナ


 ナニワズ


 芽吹き始めた シラカバ林

 今回は長野県自然保護レンジャー・県の担当職員に加え
 長野県環境保全研究所自然環境部の堀田部長にもご同行いただき
 興味深いお話を伺うことができとても有意義な合同巡回になりました。。。

 


  


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2019年05月12日

大谷地湿原

 長野県自然保護レンジャーの合同巡回で飯綱高原 大谷地湿原 へ





 繁茂していたヨシの堆積等により乾燥化が進んでいた大谷地湿原
 2017年より毎年11月に長野市環境部と商工観光部職員の方々の手で
 ヨシの刈り取り・搬出作業が行われ リュウキンカ の生息域が少しづつ広がってきました!


 リュウキンカ と 飯縄山
 
 市の担当者によると湿地の自然遷移(湿原→草地⇒森林)に任せるか
 人為的に湿原を維持していくか専門家や地元関係者を交えて議論を重ねた結果
 観光資源として人の手を加えて湿原を維持を維持していくことになったとのこと
 なお ヨシはオオヨシキリなどの良好な生息環境になっていることから
 ヨシは駆除せず積雪期前の11月に刈り払いを行いバイオマス発電の原料にしたり
 茅葺屋根材として業者に刈り取り購入してもらうなど有効活用されたんだとか


 ミズバショウ

 ヨシの刈りと共に湿原の流路にも手を加えられたことから
 今後 大谷地湿原は昔のように リュウキンカ が黄色の絨毯のように湿原を覆いつくし
 片隅で細々と咲いていた ミズバショウの花 が湿原全体に広がる日も近いかもしれません。。





 周回コースの北から東側の地表は群生する ニリンソウ に覆われています☆




 エンレイソウ と ショウジョウバカマ


 フッキソウ と クサボケ


 湿原周回路の傍らに咲く ヒトリシズカ

 大谷地湿原を周回したのち 次の巡回場所 飯綱高原森林博物館 へ  【つづく】



  
タグ :大谷地湿原


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2019年05月10日

冠着山#2

 前回の筑北村からのルートに続き今回は千曲市から山頂へ


 千曲市仙石から仰ぎ見る 冠着山
 中腹までの山肌はすっかり若緑色の木々の葉に覆われてきましたが
 山頂付近はようやく芽吹きの季節 未だ茶色に見えます!


 花期が過ぎ芽吹き始めた アブラチャン  と  バッコヤナギ


 ヤマブキ と 葉の展開が始まった クルマバツクバネソウ


 コブシ


 ムラサキケマン と コキンバイ




 美しい リョウブ の芽吹き


 ハウチワカエデ


 ニリンソウ


 ヤマエンゴサク


 山頂付近の本格的な芽吹きはこれから


 芽吹き始めた コナラ と ヒトツバカエデ


 ダンコウバイ は花期が終わり葉の展開に移行


 キブシ と ヒトリシズカ


 山頂の冠着神社


 大林山  と  根子岳・四阿山


 白銀に輝く北アルプスの山並み


 坂城町方面 と 上田方面


 善光寺平


 千曲市大池からの 冠着山


 長野市篠ノ井のレンゲ畑から見た 冠着山

 花が咲き木が芽吹くこの時期の里山は生命の輝きと躍動に満ちています☆
  
タグ :冠着山


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2019年05月09日

冠着山#1

 姨捨伝説の山 冠着山(姨捨山) へ
 自宅が長野市なので いつもは千曲市からのコースを使いますが
 筑北三山(聖山・四阿屋山・冠着山)のひとつなので筑北村から登ってみましたっ


 麻績IC付近からの 冠着山


 登山口付近では ウリハダカエデ と オオバクロモジ の花が見頃


 ニワトコ と ムラサキケマン


 アサノハカエデ と コブシ

 標高1252mと里山としては中々の高峰 高度が上がるにつれ季節が逆戻りしていきますっ


 スミレサイシン と ヒゲネワチガイソウ


 ユリワサビ


 エンレイソウ と キジムシロ


 ニリンソウ




 ウスバサイシン


 マルミノウルシ と ハシリドコロ

 山頂直下の展望台から

 筑北三山の四阿屋山や聖山


 北アルプスの峰々も望めました☆


 アズマイチゲ




 ヤマエンゴサク


 冠着山山頂の冠着神社は東の千曲市方面を向いていますが
 神社裏手の石祠は西の筑北村方面を向いていました。。。

 奈良平安の昔から都に知られ姨捨の月や姨捨伝説の舞台となってきましたっ
 東山道や善光寺街道が山麓を通り多くの旅人たちも仰ぎ見たことでしょう。。。













  


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2019年05月07日

荒倉山麓

 芽吹きの季節を迎えた 鬼無里 荒倉山麓 を歩きましたっっ


 戸隠西岳連峰


 コブシ


 オオヤマザクラ


 一夜山 戸隠側から見た鋭い山容と対照的な穏やかな姿です!


 山葵(ワサビ)




 キケマン


 イカリソウ


 一夜山 と 戸隠西岳連峰


 虫倉山 と 北アルプス(五竜岳・唐松岳)


 エンレイソウ と ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)


 オレンジ色に変色したミズキの樹液
 ミズキやナラの樹液に生息するファフィア酵母は
 アスタキサンチンというカロチノイド系の色素を造り出し
 無色透明な樹液を鮮やかなオレンジ色に変えます☆


 文道古城公園からの北アルプス


 センボンヤリ(春型) と ネコノメソウ
 センボンヤリは春と秋に異なる形の花を付けますっ
 秋型の花は自家受粉する閉塞花で目立ちません!


 芽鱗を脱ぎ捨て芽吹き始めたホオノキ と 満開のキブシの花


 スカシダワラ(クスサンの繭) と ヤブレガサの芽出し


 
 荒倉山麓は地表の根雪が消えたばかり
 多雪地帯の春は 早春と春が同時進行 下界以上に賑やかです☆






  


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2019年05月05日

霧見岳

 鬼女紅葉伝説の荒倉山の中で標高では砂鉢山に次ぐ高峰 霧見岳 へ


 荒倉山は新倉山・砂鉢山・霧見岳・剣ヶ峰・安堵が峰・竜光山などの
 連なるピ-クの総称で単独のピークの名前ではありませんっ


 凝灰角礫岩の大岩に咲くイワハタザオ と 雪が消えたばかりの路傍に咲くハシリドコロ


 ホオノキ と オオバクロモジ




 入山口になる紅葉の岩屋付近では キブシ や クマシデ が花穂を伸ばし始めていました☆


 ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)


 安堵が峰から稜線に向かう痩せ尾根の急登が始まりますっっ

 急登で一気に高度を稼ぎ主稜線に出合いますっ

 暫くは快適な縦走路が続きます♪


 オオカメノキ の芽吹きが始まっていました! 展開中の葉はシェルパスタそっくりっ


 縦走路を塞ぐように立ちはだかる土壁を木の根や鎖を頼りに
 三点確保でよじ登ると 霧見岳 は直ぐそこ

 ややこしいことに 霧見岳 の山頂は 2つ ありますっ

 主三角点(明治の農商務省山林局が設置した官民境界測量点)がある手前の霧見岳
 西方面の眺望は抜群☆

 戸隠西岳連峰


 戸隠連峰・乙妻山・高妻山 と 妙高山


 黒姫山


 こちらは少し先にある 国土地理院の四等三角点がある 霧見岳
 樹林に囲まれ眺望は利きません。。

 ここから1時間ほど先に荒倉山の主峰 「砂鉢山」 がありますが
 麓の登山口を出たのが午後1時すぎだったので
 残念ですが今日はここまで 往路を引き返しましたっっ
 

















  


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2019年05月03日

葛山

 長野市芋井鑪からのルートで芽吹きが進む 葛山(かつらやま) へ




 カキドオシ と ヤマブキ



 沢筋では イチリンソウ が見頃でした☆
 イチリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で
 花茎の先端に直径4cm程の花を1個つけますっ これが名前の由来
 白い花弁状の萼片を5~6枚つけ本物の花弁はありませんっ


 群生するイチリンソウの傍らでは イカリソウ が咲き始めていました!


 リョウブの芽吹き と オオバクロモジの花


 芽吹き直前のホオノキ と タラノキの芽吹き


 ウバユリ と ショウジョウバカマ




 艶やかな ウリカエデ の若葉と花


 葛山山頂(葛山城跡)


 野鳥たちが盛りを過ぎたサクラの花を散らしてしました。。。


 山頂から 南方面 と 東方面 の展望


 雪解けが進んだ 飯縄山 が北に望めます☆

 色とりどりの花々と瑞々しい木々の芽吹きに囲まれ楽しい春の遠足になりました☆







  


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2019年05月02日

戸隠森林植物園

 昨年12月から冬期閉園していた戸隠森林植物園はGW初日に開園しました☆
 我々「戸隠森林植物園ボランティアの会」の本年度の活動もいよいよスタートです!
 今日は春季自然観察会のガイドの一員として未だ雪が残る園内を歩いてきましたっ


 雪が残る戸隠森林植物園中央広場戸隠連峰




 今日の戸隠高原は気温が10度に届かず風が冷たい日になりました。。
 それでもGW 観光客の車で戸隠神社周辺の道路は渋滞し駐車場は何処も満車
 春季自然観察会に参加希望者が集まるのか少々不安でしたが
 県内外からお集まりいただき無事開催することができました☆


 咲き始めた ミズバショウ の花




 みどりが池


 カルガモ


 エゾユズリハ と ツルシキミ


 クロサンショウウオ の卵塊


 ヤマアカガエル の卵塊
 参加者の女性から 「タピオカ みたい」 なんて声が聞こえました!






 冬芽も芽吹きも個性的な オオカメノキ(ムシカリ)




 キクザキイチゲ の青花と白花

 残雪が消えたばかりの戸隠森林植物園
 多雪地帯の春は早春と春が同時進行するのでこれから一気に賑やかになります☆

 戸隠森林植物園ではGWは春季観察会 GW明けは10月まで毎週日曜日に
 定例自然観察会(予約不要)を開催しますので是非ご参加ください!
  



  


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