2019年03月31日

カタクリ開花状況

 長野市里島「カタクリの花群生地」ではカタクリの花が咲き始めました☆


 大半の株は未だ蕾ですが
 早春の訪れを告げる可憐な姿を見ると毎年の事ながら心躍ります♪




 裾花川に今も残る善白鉄道の橋脚部




 カタクリの花群生地に向かう遊歩道の両脇を飾る アブラチャン の花














 カタクリの花のチャームポイントは反り返る花弁と花の中央部にある紫色の文様

 未だ花数は少ないですがあと数日で多くが開花し見頃を迎えることでしょう。。。

  


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2019年03月30日

頼朝山

 長野県庁の背後に連なる里山の一つ 頼朝山 へ




 ダンコウバイ


 麓の新諏訪町境沢から中腹の静松寺への参道に沿って
 西国三十三ヶ所の観音が像立しますっ
 三十三ヶ所に安置された観音を巡拝し功徳に与ることを願う三十三ヶ所巡りは
 平安末期から身分を問わず盛んに行われたといいます。。。


 ウグイスカグラ


 フキノトウ と タネツケバナ


 冬越しの オヤマボクチの枯花 と ヤブランの実


 ツノハシバミ 


 発芽した コナラのドングリ




 ダンコウバイ


 カマキリの卵嚢 と ロウムシが分泌した蝋物質









 日当たりの良い南斜面では シュンラン が咲き始めました☆
 昔は春の山菜として花を酢の物にしたといいます。。


 頼朝山山頂からの眺め

 寒暖を繰り返しながら冬枯れの里山は早春へと移ろい始めました☆




  


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2019年03月28日

カタクリ開花状況

 長野市里島にある カタクリの花群生地 に開花状況を見に行ってきましたっ




 入り口の里島発電所付近では早くもサクラの花や菜の花が咲き始めていました♫


 アブラチャン


 ダンコウバイ

 駐車場から数分で旭山北山麓にある群生地に到着っ



 開花しているカタクリは未だありませんでしたが
 蕾は大分大きくなっており一部の株は今週末には咲き始めそうです☆






 既に鑑賞に訪れる人々の受け入れ準備も整っていましたっっ




 カタクリの群生地の中では アオイスミレ が咲き始めていました☆

  


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2019年03月26日

旭山

 長野市街地に隣接する郷土環境保全地域 「旭山」 山中は俄かに春めいてきました☆


 中腹の林道脇に咲く ニオイスミレ
 西ヨーロッパ~西アジア原産の外来種
 香水の原料にもなりナポレオンも愛したといわれています。。


 フキノトウ と 菜の花






 林縁の ツノハシバミ は雄花の穂状花序が伸びて下垂し
 雌花もイソギンチャクの触手のような真っ赤な花柱を芽鱗から伸ばしていました




 冬枯れの林内に春を告げる ダンコウバイ


 ウグイスカグラ の蕾


 芽吹きスイッチが入った ガマズミ と クロウメモドキ


 朝日山城址がある広く平坦な旭山山頂




 眼下に広がる 善光寺平

 山頂付近は春まだ浅くダンコウバイの花芽も綻び始めたばかりでしたが
 山腹辺りでは早春の花々が開花し始めました☆いよいよ里山に春がやってきます♪
 







  


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2019年03月24日

セツブンソウ

 千曲市倉科 大嵐山の山裾にある セツブンソウ自生地 へ


 セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で日本固有種
 山裾の半影地に生育します。。  環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)


 節分の頃に花を咲かせることが名の由来ですが実際はそれより後


 白色の花弁に見えるのは萼片で
 本物の花弁は小さく2裂した先端に黄色い蜜腺を付けています!


 マルミノウルシ 丸実野漆 トウダイグサ科 トウダイグサ属 別名:ベニタイゲキ
 地表を覆う枯れ落ち葉から顔を出した赤い新芽は存在感バツグン☆
 セツブンソウ同様 環境省レッドリストでは準絶滅危惧種(NT)













 周囲の雑木林では ダンコウバイ が咲き始めていました☆



 セツブンソウの花は盛りを過ぎていましたが十分楽しめました☆

 しかし その代償としてスギ花粉症の症状が一気に悪化icon11
 製薬メーカーさん 花粉症の特効薬を一日も早く開発してください!  


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2019年03月21日

フクジュソウ

 長野市安茂里の古刹「正覚院」の裏山「中山」へ フクジュソウ を見に行ってきました☆





 フクジュソウはキンポウゲ科の多年草
 北海道から本州の山野に多く見られ早春に咲く梅の花を追うように咲き出します!

 麓のリンゴ畑の脇に植えられた梅の木は既に花が満開っ


 フクジュソウはパラボラアンテナ状に付いた花弁を使い
 早春の陽光を花の中心に集め温度を上昇させることで
 数少ない昆虫たちを誘引し受粉効率を高めますっ






 フクジュソウの花は日光が当たると開き日が陰ると閉じる開閉花


 フクジュソウはカタクリ等と同じスプリングエフェメラル
 早春に花を咲かせ周囲の草木が葉を茂らす前には光合成を済ませ
 夏には地上から姿を消してしまいます。。


 オオイヌノフグリ と フキノトウ


 ニワトコ の芽吹き




 ツノハシバミ の雄花の花穂が伸びてきましたっっ

 冬枯れの林内が俄かに春めいてきました



  


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2019年03月19日

大峰山のミスミソウ

 善光寺の背後に連なる里山の一つ 大峰山 では
 早春の到来を告げる ミスミソウ(三角草) の花が見頃を迎えました☆






 ミスミソウはキンポウゲ科の多年草
 早春 他の花に先駆けて雪国の春を彩ることから雪割草とも呼ばれます!

 花弁のように見えるのは萼片で白色以外に紫色やビンク色も見られます☆




 3裂する常緑の葉が名前の由来





 コシノカンアオイ (越の寒葵)
 ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草
 主に日本海側の多雪地に生えるカンアオイ属の仲間で
 ミスミソウ同様雪国に早春を告げる花のひとつですが色も形も地味なうえ
 地表に咲くため落ち葉に隠れていることが多く目立ちません!
 名前は葉が葵に似ていて新潟県で発見されたことに由来しますっ


 昭和の遺産 鉄筋コンクリート造りの「大峰城」



 雪の下から現れた昨年のホオノキの実 と オオバクロモジの冬芽


 早春の陽光に輝く イワカガミの葉


 綻び始めた ダンコウバイ の花芽


 三月もいよいよ下旬 冬枯れの山中は間もなく早春の花々で彩られますっっ







  


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2019年03月13日

戸隠森林植物園

 戸隠森林植物園の巣箱掃除が予定より早く終わったので
 解散後ひとりで園内を散策しましたっ




 沢も大きく顔を出しせせらぎが聞こえるようになりました☆


 クロカンスキーを楽しむ団体の賑やかな声が聞こえてきます!


 積雪が減って姿を現した木道




 伸びだしたハンノキの雄花の花穂


 オオカメノキの花芽


 愛くるしい サワグルミ の葉痕


 オシャクジデンダ


 ノリウツギ


 樹皮を飾る地衣類 体内に藻類を取り込み共生する菌類です!


 大型の冬芽を付ける ホオノキ


 ウリハダカエデ の冬芽


 トチノキ と ハリギリ の冬芽


 イワガラミ と ノジリボダイジュ(オオバボダイジュとシナノキの雑種)

 小一時間の雪上散歩でしたが冬の眠りに就く林内に僅かな春の兆しを感じられました☆












  


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2019年03月12日

巣箱掃除

 林野庁北信森林管理署戸隠森林事務所からの協力依頼を受けて
 NPO法人戸隠森林植物園ボランティアの会のメンバーと共に
 戸隠森林植物園の小鳥の巣箱掃除と利用状況調査のお手伝いをしてきました!



 今年は7斑に分かれて入口広場を出発っ




 野鳥たちは昨シーズンに使われたままの巣箱では営巣してくれないので
 今年も子育てに使ってもらえるよう巣箱の中を掃除します!




 巣箱配置状況見取り図と照合しながら掃除と利用の有無・巣の材料を記録
 掃除と調査を終えた巣箱にはチョークで印を付けます。。

 巣の材料は落葉広葉樹の葉や笹の葉・苔と様々



 ミズナラのドングリ や ヒナの死体 も見つかりました!


 苔の営巣跡に卵の殻が残っていました☆




 巣箱から取り出した苔の中に小型哺乳類を発見☆




 その正体は冬眠中の ヤマネ でした!☆

 下の写真は10年前に巣箱の中で発見した ヒミズ(モグラの仲間)

 この時は地中に棲むヒミズが、どうやって巣箱に入るのか謎でしたが
 今日 参加された方から「豪雪の年 低い位置に設置された巣箱が雪に埋まり
 雪の中を移動してきたヒミズが巣箱に入り込んだ」と聞いて
 10年来の謎がやっと解けました☆
 ちなみに巣箱で見つけたヒミズがすべて死体だったのは
 「雪が沈み埋もれていた巣箱が地上に出た時点で
 氷点下の外気に晒され凍死してしまったのでは?」とのことでした。。


 壊れた巣箱は全て取り外し持ち帰りましたっっ

 200個以上あった巣箱の掃除・調査も手分け作業により昼過ぎには終了
 4月には戸隠中学校の生徒さんたちが新しい巣箱を追加設置してくれます!






  


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2019年03月10日

合同巡回#2

 戸隠神社奥社参道 随神門 から 戸隠森林植物園 を横断し 鏡池 へ




 マルバゴマキ と トチ


 天命稲荷


 葉を丸め乾燥に耐える オシャクジデンダ  と  越冬した カンボク の実



 戸隠鏡池に到着っっ

 戸隠連峰


 戸隠西岳連峰










 昼近くなると気温が上昇し西岳連峰P2付近では表層雪崩が断続的に発生!
 爆音を轟かせ岩壁を滝のように流れ落ちていく様子が見られました☆


  
タグ :戸隠鏡池


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2019年03月09日

合同巡回#1

 長野県自然保護レンジャーの合同巡回で戸隠高原へ


 好天に恵まれた今日は週末ということもあり戸隠神社奥社参道入口は大賑わい


 ヤドリギ の集合住宅のようなミズナラの木


 奥社参道を行く大型バスで乗り付けた県外のツアー客の方々




 奥社社叢にあるミズナラの巨木 王様の木


 ツアー客が次々と到着し王様の木を囲みます!




 奥社参道 随神門


 冬枯れのダケカンバを飾る ツルアジサイ の枯花


 樹林越しに見る戸隠連峰 と ブナの大木


 朴葉と朴の木の冬芽のツーショット
 朴の葉は大きいうえ厚くしっかりしているので小枝に引っかかったまま越冬したのは奇跡☆

 この後 冬期休園中の戸隠森林植物園を横断して鏡池へ向かいました!
                                        つづく・・・
 



  
タグ :王様の木


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2019年03月08日

戸隠小鳥ヶ池

 戸隠神社中社に程近い林の中にある 戸隠小鳥ヶ池 へ






 戸隠小鳥ヶ池 と 戸隠連峰




 ヤドリギ


 戸隠連峰


 本院岳 と 五地蔵山


 池畔のハンノキ




 キハダ と ウリハダカエデ


 ヤマウルシ と ズミ


 全面結氷した池の表面は風に磨かれ白銀に輝いて見えました☆

  


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2019年03月06日

飯綱高原森林博物館

 積雪期になってから足が遠のいていた 飯綱高原森林博物館 へ





 飯綱高原森林博物館は長野市が平成元年に設置した実験林
 飯綱高原の自然を保護・復元していくために
 森林の管理方法を実験し育成状況を観察しています。。。
 林内には遊歩道が整備されており一般に開放されています!



 東京農工大学の亀山章名誉教授によると
 飯綱高原は古くから人の手が入り戦後しばらくまでは
 植林(木材)・雑木林(薪炭)・草地(飼料)といった人が手を加えた自然と
 自然の作用によってできた部分が半々ぐらいであり
 森林博物館一帯も嘗て芋井村の大事な萱場であったといいます。。

 人が長い期間関わって今の飯綱高原を作り上げてきたという視点にたち
 飯綱高原全体の見本となるべき森林を作るため
 この実験林で夫々の森林がどのような可能性があるかを実験し
 長期にわたる観察が続けられています。。。

 ドイツトウヒ林
 過去3回間伐が行われ間伐後どのような自然植生が入ってくるか
 時間的にどう変わってくるかを観察しています!


 ツリガネニンジン と クロヅル


 枯葉の造形


 コシアブラ と ハリギリ


 ミズキ と ヤマウルシ


 シラカバ林
 山火事跡や草地で他の樹木より早く成長し陽光を独占し2次林を形成する陽樹
 独占した陽光で活発に光合成を行い得たエネルギーで春を過ぎても新しい葉を出しますっ


 アカゲラ と ツグミ


 柳沢池 と 飯縄山


 ノリウツギ


 ハンノキ林の湿地には早くも リュウキンカ の花が開き始めていました☆










 




  


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2019年03月04日

戸隠鏡池

 ネイチャーガイドで 戸隠鏡池 へ


 戸隠鏡池 のシンボル


 スノーシューや和カンジキを装着してスノーハイクに出発!








 今シーズンは積雪量が少なく所々に早くも地面や沢の流れが顔を出しています!




 ミズナラの巨木 「王様の木」


 スノーシューやカンジキ無しでも歩けるほど雪は締まってきました!


 サワグルミ


 倒木を飾るサルノコシカケの仲間     トチノキの冬芽

 戸隠鏡池に到着っっ 

 全面結氷した鏡池から見る戸隠連峰


 戸隠西岳連峰



 鏡風も弱く気温も高めだったので池畔でゆっくりランチタイムを楽しめました☆






  


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2019年03月02日

古池

 黒姫南山麓の 古 池 へ


 全面結氷し雪原と化している 古池 と 黒姫山


 ハンノキ と シナノキ




 クロカンやテレマークスキーのグループが
 池の周囲の樹林から現れては再び樹林の中へと消えていきますっっ


 ヤドリギ と ツルマサキ


 古池の水門 と 黒姫山

 古池は黒姫山麓の沢水を集めた溜池で
 水門から流れ出た水は水路を通り中部電力鳥居川第三発電所に運ばれています。。。


 ウリハダカエデの冬芽 と ズミの実




 古池の西側に広がる湿原
 飯縄・黒姫山麓の湧水は鉄分が多く沢底は鉄錆(酸化第2鉄)で赤茶けています!


 雪原の向こうに戸隠九頭龍山・五地蔵山・高妻山・佐渡山まで望めます☆


 九頭龍山                    五地蔵山


 高妻山


 雪庇の名所 佐渡山  今シーズンは積雪量が少なく雪庇も発達していません!




 霊仙寺山・飯縄山・高デッキ山


 高デッキ山



 黒姫南山麓の森の中にできた広大な雪原は開放感バツグン☆
 無雪期は池や湿原で立ち入ることができない場所からの雄大な景色を楽しめました!  
タグ :古池


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