2022年05月31日

旭山#2

 流紋岩質の凝灰岩が露出した稜線を東に辿り展望園地に向かいますっ



 樹間から飯縄山や葛山山腹の静松寺が望めます☆


 展望園地に到着っyっ

 眼下に善光寺平が その奥に上信国境の山々が連なります☆
 展望を楽しんだ後 朝日山城跡がある旭山山頂


 クルマバソウは花期を終え結実期に移行していました。。


 ミヤマナルコユリ
 ナルコユリやアマドコロの花は茎に沿って一列に並びますが
 ミヤマナルコユリの花は茎の左右に並びます!


 ツクバネウツギの花が僅かに残っていました♫
 花が落ちた後には萼片が残り別の花が咲いているように見えます!


 タガネソウが路傍の地表を覆います!
 一見ユリ科のヤブカンゾウやノカンゾウの若い葉のように見えますが
 タガネソウはスゲの仲間なので花は地味で目立ちません。。


 山頂付近は春と夏の端境期 見られる花の種類も数も減って緑ばかり
 花の最盛期は過ぎたものの比較的花期が長いヤマツツジ
 寂しさを紛らわせてくれました。。。


 緑一色になった旭山山頂の朝日山城跡に到着っ

 山頂の地表を覆うのは花期終盤のヤブジラミオドリコソウ

 ヤブジラミ


 オドリコソウの花で吸蜜する マルハナバチ と ウスバアゲハ
 半透明の翅をもつウスバアゲハは氷河期の生き残りといわれる北方系の蝶
 

 蜜を求めて飛び回るマルハナバチは送粉昆虫の代表格


 山頂を覆う草々に顔を近づけると様々な昆虫たちの姿がありました。。。



  


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2022年05月30日

旭山#1

 すっかり緑濃くなった 旭山 へ


 旭山中腹の朝日山観世音堂


 観世音堂からの風景


 ヤブヘビイチゴ


 ハナニガナ と ホタルカズラ


 山中の遊歩道の周囲は緑一色


 ダンコウバイの若い実 と 新葉


 コハウチワカエデ と ヤマモミジ
 高木に覆われた林内の中層を生育場所にするカエデ類は
 日光争奪戦に参加しないので成長は急がず高木たちのおこぼれ日光で生きています。。
 半日陰で得られる限られた光を効率よく捕えるため
 葉が重ならないよう枝を庇状に張り出す樹形を取り
 生産コストと維持コストを抑えた薄い葉を追加することなく秋まで大事に使うのですっ
 紅葉黄葉が美しいカエデ類は省エネ型樹木の代表格なんです!


 シダ植物のシシガシラの芽立ち
 この姿がムカデの様なのでムカデグサとも呼ばれます!


 ヤマツツジ の咲き残り


 草の汁を餌とするアワフキムシの幼虫は界面活性剤を含む排泄液を
 泡立てその泡の中で生活します。。この泡の塊を泡巣と呼びますっ
 界面活性剤は昆虫の気門を塞いで溺死させる殺虫性があるため
 泡巣はアワフキムシが他の昆虫から身を守るには最適なんです!
 ※ゴキブリ退治に台所洗剤を用いるのもこの殺虫性を利用したもの


 ハンショウヅルの蕾 と ツリバナ


 ミヤマガマズミの若い実
 名前にミヤマ(深山)とつきますが里山で普通に見られます☆




 旭山山頂への最短ルートはカシノナガキクイムシの被害に遭った
 ミズナラが枯死し倒れる危険があるため通行止め
 展望園地ルートで迂回する必要があります!!

 よって展望園地で眼下に広がる善光寺平を眺めてから山頂に向かうことにしました♪
                                つづく。。。
   


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2022年05月26日

大谷地湿原

 大谷地湿原にリュウキンカの花の黄色い絨毯復活の兆しが。。

 近年湿原の乾燥化が進み草地へと遷移し始めていたのですが
 官民学で協議した結果「人の手で湿原を維持していく」ことが決まって以来
 毎年秋に枯れた葦の刈り取りをしたり沢の流路を変えたりと
 嘗ての大谷地湿原に戻す試みが続けられてきましたっっ
 その後少しづつリュウキンカの株数が増え生育範囲も広がって
 嘗ての大谷地湿原に戻りつつあります☆

 大谷地湿原のリュウキンカと飯縄山


 沢に沿って繁茂する ミズバショウ
 リュウキンカ同様 種子を水流に乗せ散布する植物です。。


 湿原の周回コースでは花期終盤のニリンソウ と オオバタネツケバナ


 開花間近のマムシグサの仲間 柄も形もマムシっぽい


 新緑の林内で シジュウカラ が盛んに囀っていました♫


 オオタチツボスミレ と ミツバツチグリ


 クサボケ


 湿原周囲から中心部に向かって緑が広がりつつありますっ


 結実期に入った ショウジョウバカマ


 ミヤマエンレイソウ


 湿原西側のシラカバ林ではレンゲツツジが咲き始めました☆
 名前の由来は色は異なるものの蕾の付き方(写真右)がレンゲの花を連想させるから

 1000m高原は晴れると新緑が眩しく風爽やか 正に風薫る五月です♬  


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2022年05月23日

自然観察会#2

 前日からの雨は上がったものの青空が戻りません!
 参加者が現れるか心配しましたが県内外から6名ご参加頂きましたicon12
 地元長野市の他東京・埼玉 遠くは北海道からも 本当に嬉しい限り

 葉の展開が進み野鳥の姿を探すのも大変!

 植物は早春から晩春の花々が観察できました☆





 アズマシャクナゲが咲き始めました♫
 意外と知られていませんが有毒植物なんです!
 蜜を吸ったり触れた手を口に持っていくのは避けましょう。。


 オオカメノキ 若緑色の林内で見る純白の花は爽やか


昔は登山道に沿って群生する姿が普通に見られたのですが今では点在する程度


 雨が上がってから時間が経っていましたがサンカヨウの透けた花弁を
 観察してもらうことができました☆ 










 白い苞が美しいミズバショウ 今日は観察会なので一歩踏み込んで
 雌性期から雄性期に移行した肉穂花序をご覧いただきました!


 フッキソウ
 遠くから眺めると白い小花が集まっているように見えますが
 近づいてみると白い雄しべの集まりだと分かります!
 小さいので名前の通り草(草本)のようですが実は樹木(木本)なんですっ


 木道脇の水溜まりにはカエルの卵塊が観察できました。。。
 実はこの水溜まり3日前には
 アズマヒキガエルの繁殖行動「蛙合戦」が行われていたんですっっ





 アカハラ


 水中で抱接しているのでシュレーゲルアオガエルだろうか・・・
 モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルは非常によく似たカエルです。。
 大きさや虹彩色が見分けポイントととされていますが相対的違いで
 個体差もあり見分けは難しいです!

 日々表情を変える自然
 僅か2時間の観察会で生き物たちの営み 興味深い生態をご覧いただくのは至難の業
 毎回参加者の皆さんに自然の魅力を伝えられたか楽しんで頂けたか不安になります。。
 知識の習得ももちろんですが先輩たちの話術も学ばなければ
  


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2022年05月22日

自然観察会#1

 今日は戸隠森林植物園定例観察会の当番日
 天気を気にしながら戸隠高原へ


 早めに到着したので受付準備を済ませて近辺を散策っ
 曇っていますが雨の心配はなさそうですicon02


 戸隠森林植物園中央広場には既に別の観察会グループの姿が活動を始めていましたっ


 ヒメイチゲ と コキンバイ


 ヤマエンゴサク


 キクザキイチゲ


 アカハラ


 ヒカゲツツジ と フッキソウ 


 トキワイカリソウ と コミヤマカタバミ


 ユキツバキ




 サンカヨウ 朝方までの雨で一部の花弁が半透明に


 ヒメアオキの花と昨年の実(冬を越して熟します)


 カタクリ


 オオバクロモジ と ウリハダカエデ


 ホソバノアマナ

 雪解けの遅い戸隠森林植物園では早春と春が同時進行します♪♪
                            つづく。。。   


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2022年05月21日

霊仙寺山麓

 コチャルメルソウ に会いに霊仙寺山麓


 霊仙寺湖湖畔から望む妙高火山群三兄弟
 最後の活動は飯縄が約5万年前 黒姫が約4万年前 妙高が約2800年前
 と言われており火山群の活動が北へと移動したことが分かります☆


 中腹まで緑に覆われてきた黒姫山 と 未だ残雪を纏う妙高山


 オキナグサ と オダマキ


 銀色に輝くイヌエンジュの芽吹き と ウワミズザクラ 


 ニリンソウ や タチカメバソウ が咲く沢に沿って霊仙寺山中へ


 キブシの花がまだ見られます☆ セリバオウレンは既に花期終了っ


 谷筋を進むと現れたのが ユキツバキ


 木漏れ日をスポットライトのように浴びてとても鮮やかでしたicon12


 そして お目当てのコチャルメルソウが登場!
 地中を横に這う根茎と地上の匍匐茎で増え群生しますっ


 15cm程の花茎に直径5mm位の小さな花を5輪前後つけます☆


 萼片の間から魚の骨の様な花弁を出す実に奇妙なデザインの花です!


 平たい花盤上に5つの雄しべ 中央に雌しべの花柱があります。。
 花弁に腺点があるようですが
 主に匂いでキノコバエなどの送粉昆虫を誘引しているのだとか。。。


 結実期に入った花序 と 花期の花序(右)


 果実は上を向き 露出した種子は雨に打たれて飛び散り散布されます!
 名前の由来は上に開いた果実の形が楽器のチャルメラに似ているから

 長い年月をかけた進化の過程でこの花の形に行きついた訳で
 種を存続する上でこのデザインが最も有利だったのでしょう。。。
 見方を変えると送粉昆虫に合わせて色や姿形を変えたものだけしか
 生き残れないということになります!
 植物の生き残り戦略の巧みさに興味は尽きませんっ
  


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2022年05月19日

ヤマウツボ

 奇怪な姿をした植物 ヤマウツボ に会いに行ってきましたっっ


 ヤマウツボはハマウツボ科ヤマウツボ属の多年草
 葉緑素を持たず樹木の根から養分を吸収して生きる寄生植物です!
 名の由来は山に生え花穂の形が矢を入れる靫(うつぼ)に似ているから


 若葉の季節になると地表の落ち葉を押しのけ地上に姿を現しますっ


 総状花序を付けた花茎が地表に立ち並ぶ様はムーミン谷のニョロニョロ
 全体的に花期は終盤でしたが何とか間に合いました♪ 

 以前は自生地内に踏み跡すらなかったのですが
 今回訪れてみると花の場所を巡るように明瞭な踏み跡がついていました
 この場所を知る方が増えたのでしょう。。。
 株の数は40株ほどと減少傾向にはありませんが
 自生地が以前より若干縮小してたのが気になりましたした。。
 ちなみに長野県のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類(EN) に分類され
 近い将来における絶滅の危険性が高い種とされていますっ




 山中新緑が眩しい季節になりました☆


 ラショウモンカズラ


 カキドオシ と ミツバツチグリ

 長野県にはこうした魅力的で豊かな自然がたくさん残されています☆
 今を生きるものとして絶やすことなく後世に引き渡したいものです。。。


  
タグ :ヤマウツボ


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2022年05月17日

虫倉山

 新緑に覆われた 信州百名山「虫倉山」 へ


 山姥伝説が残る虫倉山 虫倉山と向き合う山姥様の像


 不動滝 滝脇の崖に不動明王の石仏が安置されています。。


 ハウチワカエデの若葉  と  不動滝コース登山口


 ヤマシャクヤク


 ミヤマキケマン と ムラサキケマン


 ラショウモンカズラ と ルイヨウボタン


 暫く沢に沿って登りますっ     ウシハコベ 普通のハコベより大型


 オオケタネツケバナ と 咲き残りのヒトリシズカ


ファフィア酵母により変色した樹液  沢を渡渉し急斜面を九十九折に


 ラショウモンカズラの花が至る所に  ルイヨウショウマ


 崩落した岩が堆積した金倉坂を過ぎると稜線は近い


 あずまやがある空平に到着っっ
 ここからは白馬三山・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳が望めます☆


ここからは虫倉山山頂まで快適な稜線散歩 標高1300mを超えブナも登場


 イワカガミ


 ハウチワカエデ と ツリバナ


 オオバクロモジ と ユキグニミツバツツジ?(同定ポイントが不明瞭)




 虫倉山山頂


 曇り空で視界はいま一つでしたが高妻山や遠く槍ヶ岳まで望めました☆ 


 山頂は8年前の神城地震で半分崩落してしまい狭いので
 芽吹き真っ只中の稜線上の小ピークでランチタイム
 標高差370m余りの登りは季節を半月ほど遡る感じで楽しめました☆  


  


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2022年05月16日

軽井沢町植物園#3 草花編

 地表を彩る草花たち

 サクラソウ


 ニリンソウ と タチカメバソウ


 ツルキンバイ


 ルリソウ


 ナルコユリ と ホソバノアマナ


 ヤマブキソウ ケシ科の多年草
 ヤマブキの花に似ていることからこの名が付きましたが
 ヤマブキはバラ科の落葉低木で全く別の植物です!


 フデリンドウ
 ハルリンドウに似ていますがフデリンドウは花茎の先に複数の花がつきます!


 ホウチャクソウ と ミヤマエンレイソウ


 キバナオドリコソウ(園芸品種) と ジシバリ


 ラショウモンカズラ と ノウルシ


 スズラン と コンロンソウ
 スズランの花は葉に隠れるように咲きますが
 ドイツスズランの花は葉より高い位置に咲くため目立ちます!
 判別し辛い時は雄しべの付け根が赤ければドイツスズランですっ


 ヤマシャクヤク


 シラネアオイ


 ヤマトグサ と ウスバサイシン


 タデスミレ
 日本では長野県にだけ分布する絶滅危惧種
 現在確認されている自生地は松本市のみ 初めて見て感激です☆


 イカリソウ と ゼンマイ(草本ではなくシダ植物ですが)




 クリンソウ


花は疎らで花茎は斜上するリュウキンカの変種エンコウソウ と ミズバショウ
 

 氷河期の生き残り ミツガシワ

 今 軽井沢町植物園は花盛り
 僅か100円の入園料で春から秋まで野山の花々を気軽に楽しめる
 軽井沢町民がとても羨ましく思いました!

  


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2022年05月15日

軽井沢町植物園#2 樹木編

 軽井沢町植物園は約2万㎡の敷地に軽井沢高原に自生する植物を中心に
 約145科1600種余りの植物が集められた植物園です。
 春から秋まで季節の花々を何と100円の入園料で楽しむことができるんです☆





 ツツジの仲間が満開です!

 ヤマツツジ


 トウゴクミツバツツジ


 ヒカゲツツジ


 ドウダンツツジ と アズマシャクナゲ




 アカシデ と クマシデ の新葉


 サワシバ の雄花序 と 雌花序


 カラフルな ヤブサンザシ と ケムリノキ の新葉


 サルトリイバラの花 と ヤマブドウの芽吹き 


 ツクバネウツギ


 ボケ と ウワミズザクラ

 木々の花々に負けじと草花たちが地表を彩っていました☆
           草花(草本)たちの花は次回の記事でご紹介しますicon12  


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2022年05月13日

軽井沢町植物園#1

 野生のものは中々見ることができなくなったクマガイソウ
 軽井沢町植物園で花が咲き始めたとTVニュースで知り 早速 軽井沢町へ


 一昨年に訪れた時は既に花期が終了 昨年はコロナ対策の閉園で会えず
 今回は待ちに待った訪問です♪

 入口付近にある満開のツツジやサクラソウの鑑賞は後回しにして
 クマガイソウが植栽された場所に向かいましたっっ

 咲いていました☆ が・・・ まだ咲き始めで開花していたのは2株のみでした!

 
 クマガイソウは主に低山のスギ林や竹林に群生するラン科アツモリソウ属の多年草
 名前の由来は唇弁が武士が背負う母衣に見えるため
 源平合戦の一ノ谷の戦いの熊谷直美の「クマガイ」を当て
 同属のアツモリソウは熊谷直美に討たれた平敦盛の「アツモリ」を当てたもの
 と図鑑などに書かれていますが、なぜ熊谷直美と平敦盛なのか疑問が残ります。。
 アツモリソウの唇弁が赤色系でクマガイソウの唇弁が白色系なので
 平家の旗が赤色で源氏の旗が白色あることと関係があるのかも・・・


 ラン科アツモリソウ属の花には蜜腺がなく花粉を運んでくれる送粉者に対して
 蜜などの報酬を与えない「無報酬花」なんだとか
 なのにあたかも蜜があるかのような花の構造をしています!
 製造コストがかかる蜜を造らずに送粉昆虫を誘う作戦のようです。。
 蜜を期待して唇弁の隙間から花の中に入り込んだ昆虫は
 内側に巻き込んだ唇弁のために引き返すことができず
 仕方なく上へと這いあがりますっ

 狭くなっている出口手前には雌しべと雄しべが待ち受けていて
 マルハナバチなどの送粉昆虫の体に付着していた別の個体の花粉で
 先ずは雌しべが受粉 次に雄しべの花粉が昆虫に付着
 そして出口から飛び立った送粉昆虫は別の個体の花に向かうという
 実に巧妙な戦略を取る植物なんです! 
 この戦略を知った時はただ働きさせられる昆虫に同情してしまいました。。




 週明けには他の株の花も見頃を迎えそうです☆

 低山の林床に群落を作りますが環境の変化や盗掘で多くの自生地が消滅し
 今では自然界で見ることは難しくなってしまいました。。。
 野山の花が植栽や植物園でしか見られなくなるとういのは悲しいこと
 山野の林床で何百もの株が咲き誇る様を一度でいいから見てみたいですっっ

 軽井沢町植物園に咲く他の花々は次回の記事で
  


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2022年05月10日

若穂太郎山

 若葉に覆われた1000ⅿ級の里山 若穂太郎山 へ


 千曲川堤防道路より

 自宅を出たのが昼近くだったので短時間で山頂を踏める馬背峠の登山口へ

 ミツバアケビ と オドリコソウ


 黒姫山・妙高山  と 山新田集落最上部から善光寺平を望む


 林道高岡山新田線入口からの若穂太郎山 と 満開のレンゲツツジ


 イカリソウ


 ミヤマガマズミ と ミツバウツギ


 雨滴で種子を散布する仕組みを持つネコノメソウ と オシダの芽立ち


 ムラサキケマン 白花も見られました☆


 マルバアオダモ


 ズミ


 馬背峠(まぐせとおげ)に到着っ  若穂太郎山山頂


 タチツボスミレ と クルマバソウ


 ウワミズザクラ


 登山道の両脇にはアブラチャンがたくさん☆
 早春に訪れれば淡い黄色の花回廊歩きが楽しめるのでは・・・
 赤く縁どられた若葉も美しい落葉低木です!


 標高が上がるにつれ林内は若緑色から萌黄色に変わります☆


 若穂太郎山山頂に到着っ





 眼下に広がる善光寺平の向こうに新潟・群馬県境の山々が連なり
 千曲川と犀川の合流地点も俯瞰できます☆
 晴れていれば思わず「スゲーッ!」と声が出そうな眺望です!!!!


 山頂東側の隅にあるブルーシートで囲われた簡易トイレを覗いてみましたっ
 ビールラックの上に便座を置いただけの正に簡易トイレ
 使うのに相当の勇気と覚悟が必要な造りでした。。。

 GW中の初夏の陽気は何処へ
 気温は10度台前半 風も強く長居することなく一気に下山しましたっっ



  
タグ :若穂太郎山


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2022年05月08日

馬場の藤棚

 長野市若穂 山新田区「見晴らし公園」にある馬場の藤棚 へ


 約2000㎡の敷地に60本のフジが植えられています☆




 藤棚のある馬場は明治末期に地元青年会が馬場の創設を発案し自ら築造したもので
 大正末期まで自分たちの農耕馬で草競馬を楽しんでいたのだとか。。


 今日は薄雲が広がりフジの花は色が冴えず残念でしたが見ごたえは充分




 下から仰ぎ見る花も素敵です☆




 木に巻き付く林内のフジは花を近くで見るのが難しいですが
 こうして藤棚にしてもらうと至近距離で花を観賞できます♪♪

 藤棚の周囲では様々な花が咲いていました☆

 レンゲツツジ と ヤマツツジ


 ニリンソウ と カキドオシ




 イチリンソウ 萼片の裏側がほのかに紅色


 ミツバウツギ と マムシグサの仲間



 GWの最終日 訪れる人も少なく新緑の山里を楽しむことができました♫


  


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2022年05月07日

旭山#2

 林道朝日山線から旭山自然探勝遊歩道


 中腹で満開だったヤマツツジの花 ここでは咲き始め


 ハナイカダの 雄花 と 雌花


 ハナイカダは葉の上に花を咲かせる珍しい樹木
 雌雄異株なので雄と雌の木があり それぞれ異なる花を咲かせます☆
 

 エンレイソウ と チゴユリ
 

 マルバアオダモ


 ミヤマガマズミ と コナラに形成された虫こぶ(ゴール)「ナラメリンゴフシ


 ウワミズザクラ


 ミヤマナルコユリ と アマドコロ


 イカリソウ




 クルマバソウ
 ヤエムグラの仲間はよく似たものが多いのですが
 クルマバソウの花はアサガオのように漏斗状になります!


 オドリコソウ
 西日本では花が淡いピンク色のものが多く東日本では白色が多数派


 山頂の朝日山城跡はすっかり緑に覆われていました。。

  


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2022年05月06日

旭山#1

若葉の季節を迎えた 旭山 へ




 中腹の阿弥陀堂付近では フジの花 が咲き始めていました☆
 林業では厄介者扱いされますが山肌を藤色に染める様は美しく見事です。。


 コナラの新芽に形成された虫こぶ「ナラメリンゴフシ」(写真左) と
 葉の展開と同時に多数の雄花序を垂らすコナラ 因みにコナラは雌雄異花


 ウワミズザクラ


 雑草扱いされるクサノオウ と 草むらで青い光を放つホタルカズラ


 道端に群生するキュウリグサ
 花序の先が曲がる「サソリ型花序」に2mm程の花を付けます。。
 同科のワスレナグサの小型版ですが何故かこちらは雑草扱い
 名の由来は葉を揉むとキュウリの様な匂いがすることから


 サルトリイバラ

 朝日山観世音堂に向かう林道脇ではガマズミ属とヤマツツジの花が競演中

 コバノガマズミ


 ヤマツツジ


 ミヤマガマズミ


 盛りが過ぎたクサボケの花


 キミノイヌリンゴ と キミズミ


 ジュウニヒトエ
 花が重なって咲く様を十二単にたとえたのが名前の由来


 クルマバソウ

 里山山中は爆発的に春が進み若葉の季節を迎えました☆
 
 林道朝日山線から旭山自然探勝遊歩道へ入ると山頂はもう直ぐ
                             つづく。。。  


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2022年05月04日

戸隠森林植物園#2

 芽吹き前のハンノキ林は陽射しが射し込み見通しも良好☆



 雪が消えた地表ではミズバショウの花が咲き始めました♫





 白い花弁状のものは葉が変化した苞で水芭蕉のものはその形から
 仏炎苞と呼ばれます!
 苞に包まれた棍棒状のものは沢山の小花が集まった肉穂花序で
 開花当初の花は雌しべのみで その後 上部より雄しべが現れてきますっ
 雌性先熟と呼ばれる開花方式で花が雌性期・両性期・雄性期と変化
 両性期の時に自家受粉することもありますが基本的には風媒花です。。

 左が雌性期 右が雄性期 の花
 花序の表面に沢山の小花がピラミッド型に盛り上がり
 ピラミッドの4面を覆うのが4枚の花弁になります!


 流れに沿って生えるミズバショウ
 ミズバショウの種子散布方法は水散布
 熟した果穂はボロボロ崩れてスポンジ状の果肉をつけた種子は
 水に浮き水流に乗って下流へと散布されます。。
 熊に食べられ糞で散布される場合もあるようですっ


 大きな個体の塊茎には地下茎が生じて栄養繁殖し株立ちします☆


 リュウキンカ




 アカハラ


付け替えられた新しい木道 と 熊に齧られたと思われる塗料が塗られた木製ベンチ
インクや塗料には熊の誘引物質が含まれているようです。。。


 クロサンショウウオ の卵嚢
 別の止水ではヤマアカガエルの卵嚢も見られました☆

 雪がようやく消えた戸隠森林植物園内は早春と春が同時進行しています♪♪
 芽吹き始めた林内は生命エネルギーに溢れ心身ともにリフレッシュできましたicon12


  


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2022年05月03日

戸隠森林植物園#1

 今日は戸隠森林植物園のGW自然観察会でネイチャーガイドをしてきました。。
 参加者は14名 遠く東京・神奈川・新潟からも参加頂きました☆
 ガイド中は写真を撮ることができなかったので終了後再び園内を周遊っっ


集合時間の午前10時 雲が切れ晴れ間が覗いたものの気温は4℃と3月下旬並み


 ようやく雪が消えた中央広場


 みどりが池キンクロハジロ


 咲き始めた池畔のコブシオオヤマザクラ


 カツラは花期から展葉期に移行 僅かに雌花が残っていました☆


 展葉と同時に開花した エンレイソウ


 コゴミ と バイケイソウ


 オオウバユリ と ギョウジャニンニク




 オオカメノキ


 ツルアジサイ


 カタクリ


 アズマイチゲ 花弁に見えるのは萼(ガク)


 キクザキイチゲ アズマイチゲ同様 花弁に見えるのは萼
 カタクリやイチゲはスプリングエフェメラルと呼ばれる春植物の仲間
 春の間に開花・結実し周囲が緑に覆われる頃には地表から姿を消し休眠します!


 昨年の実を残すツルシキミ

 高台園地からハンノキ林が広がる湿地へ下りますっっ   つづく。。。  


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