2024年03月31日

里島カタクリ

 開花状況を見に長野市里島のカタクリ群生地



 裾花川に残る善白鉄道の橋脚 と 里島発電所


 ニワトコ の芽吹き






 開花し始めたアブラチャン

 里山の雑木林に春の到来を告げる ダンコウバイの花



 ダンコウバイは雌雄異株 左が雄花 右が雌花


 ウワミズザクラの芽吹き と テングチョウ


 旭山北山麓 里島カタクリ群生地




 花は咲き始め 大半は未だ蕾でしたが1年ぶりの再会に感動☆
 花は陽射しのある日中に開花し陽が落ちると再び閉じてしまいます。。
 早春植物なので送粉昆虫が活動する時以外は大事な雄しべ雌しべを
 霜や低温から守るための仕組みだと考えられています!


 ユリ科の花は花びら(花被片)が大きく反り返ります
 マルハナバチ・クマバチ・ギフチョウなどの送粉昆虫が花びら(花被片)に
 止まって蜜を吸われると体に花粉を付着させることができないため
 突き出た雄しべに止まらせるデザインに進化したと考えられています!



カタクリ(片栗)の名の由来は鱗茎の形が栗の片割れに似ているから(諸説あり)
 古い時代の呼び名はカタカゴ「堅香子」 横から見た花の形が傾いた篭に見える?

 花の中心部にある紫色の花形斑紋は蜜標と呼ばれ送粉昆虫を誘引する目印


 花被片は前後3枚づつの6枚構造になっていて
 前部の3枚が花弁(内花被)で後部の3枚が萼片(外花被)です!


 発芽1年目の葉は糸状でアカマツの葉に似ますっ


 2年目から7、8年までの葉は1枚 毎年少しづつ根に栄養を蓄えて
 7年~9年目でようやく葉を2枚出して開花します☆
 カタクリの平均寿命は40~50年 花をつける鱗茎は毎年更新します!

 カタクリはスプリングエフェメラルと呼ばれる春植物の一つで
 地上に姿を見せるのは春先のひと月余りで成長するには長い歳月を要しますっ

 種子にはアリが餌だと認識する物質「エライオソーム」が付着していて
 アリが巣穴まで運びエライオソームを食べ尽し種子部分をゴミとして
 巣穴の外に捨てることで種子散布されます。。
 アリ散布と呼ばれる巧妙な散布方法をとるカタクリは中々の知恵者です!!

 里島カタクリの見頃は今週半ば過ぎになりそうです♫♪

 




  


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2024年03月28日

居谷里湿原#2

 ザゼンソウの開花状況が気になり訪れた大町市の居谷里湿原
 予想以上に残雪が多く半ば諦めながらも地表が露出している場所を探しますっ











 春の陽光に輝く白銀の峰とカラコギカエデの翼果

 遂にザゼンソウの花を発見☆



 ザゼンソウ(座禅草)はサトイモ科の多年草
 花の形が名の由来で
 仏像の光背にも似た赤紫色の苞が僧侶の座禅する姿に見えることから
 別名の達磨草は花を座禅する達磨大師に見立てたもの


 ミズバショウと同じく花弁に見えるのは苞で中にある棍棒状の肉穂花序は
 小さな花の集合体で25℃前後に発熱することで知られています!
 発熱理由は雪を融かしていち早く花を咲かせ
 更に熱と匂いで早春期の数少ない送粉昆虫を誘引し
 自分の子孫を確実に残そうとしているのではという説と
 ザゼンソウの花は雌性先熟で自らの遺伝子をもつ子孫を多く残す為に
 雌性期から雄性期への移行を発熱で促進させ他の株が雌花のうちに
 自分の花粉で受粉させようとしているのではという新説もあります!
 ちなみにこの株は既に雄性期に入っていてたくさんの花粉がこぼれています。。




 今日確認できた株は全部で4つ
 今後雪融けが進むと次々に咲き始めることでしょう。。。

  


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2024年03月27日

居谷里湿原#1

 ザゼンソウの開花状況が気になり大町市の居谷里湿原


 稜線に雲を纏う後立山連峰




 居谷里湿原に到着っっ 予想以上に積雪があり深いところで30cm位




 咲き始めのフクジュソウ


 雄花序が伸び出しましたハンノキ


 綻び始めたイヌコリヤナギの冬芽  日当たりの良い場所では木道が露出


 未だ目覚めないツノハシバミの雄花序


 雪解け水で水嵩が増した湿原


 鹿のものと思われる食痕


 こんこんと水が湧く居谷里水源


 居谷里水源池

 居谷里湿原の周回遊歩道は残雪に埋まりスノーシューが無いと歩行困難
 シジュウカラエナガの混群が
 囀りながら湿原周囲の水源かん養保安林内を渡り賑やかでした♪♪
                            つづく。。。
                              
                                


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2024年03月25日

ミスミソウ開花☆

 3月に入って冬に逆戻りしたような天候が続いた影響なのか
 例年に比べ少し遅い開花です!

 生育地に到着すると雪が残り越冬した常緑の葉は
 積雪の重みで地表に張り付いたままで花どころか蕾すら見当たりません!
 開花は4月に持ち越しかと半ば諦めながら
 残雪が早く消えたであろう南東向きの急斜面で目を凝らすと
 花を発見☆ 周囲を見回しても咲いていたのはこの株だけでした。。。

 咲き出しで花は小ぶりですが待ち焦がれた春を感じるには十分でした♪♪

 早春に花を咲かせるフクジュソウ・カタクリ・セツブンソウ・アズマイチゲなどは
 スプリングエフェメラルと呼ばれ初夏には種子散布を終え地上部を枯らし
 来春まで長い休眠に入りますがミスミソウは花期を終えても常緑の葉は残ります!

 ミスミソウの花はキンポウゲ科の多年草 花は両性花で花茎の先端に一つだけ付けますっ
 花弁は無く花弁に見えるのは萼(萼片)で6~10枚
 そして萼片に見えるのは3枚の苞(総苞片)
 名前の由来になっている葉は三角形で浅く3裂します!
 3裂した葉の先端が丸い品種はスハマソウと呼び区別しますっ
 江戸時代から栽培され多数の園芸品種が造られています。。。


 トキワイカリソウの葉
 イカリソウの品種で葉が常緑であることが名前の由来 日本海側に多く分布


 コシノカンアオイ  ウマノスズクサ科 の 常緑 の 多年草




 菌類に覆われたアカマツの倒木


 燃えているように見えるガマズミの細枝
 枝の肥大成長に樹皮が裂けて剥がれてしまった結果だといわれています。。


 蕾が綻び始めたダンコウバイ 間もなく冬枯れの林内が黄色く染まります☆

 冬の長い眠りに就いていた植物たちがようやく目覚め始め
 春の息吹が感じられるようになってきました!
 これからモノトーンの林内が日に日にカラフルになって行きます☆
 里山歩きが楽しみです♪♪

  
タグ :ミスミソウ


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2024年03月24日

大峰山

 昼近くになると青空が広がってきたので善光寺の裏山「大峰山」へ




 ニワトコの蕾が綻び始めました☆


 クマイザサ 鹿のものと思われる食痕 と オレンジ色の斑紋(さび病?)


 オオバクロモジ


 ヤシャブシ


 コハウチワカエデ と ホツツジ


 常緑広葉樹のスイカズラ


 ネジキ


 リョウブ


 ウリハダカエデ


 オオカマキリの卵嚢


 ミズキ と ツノハシバミ


 ムラサキシキブ と ツリバナ


 Lサイズの冬芽をつけるトチノキ  朽ちて倒れた案内板


 閉鎖された昭和の遺物 大峰山山頂の模擬天守

 標高828mの山頂付近の木々たちの冬芽は未だ堅く
 冬の眠りから目覚めるのは1週間ほど先になりそうです。。。  


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2024年03月20日

セツブンソウ

 千曲市倉科のセツブンソウ自生地では花が見頃を迎えました☆


 セツブンソウはキンポウゲ科の多年草で日本固有種
 関東以西の疎林など半日陰の林床に生育します
 名前に節分の名がつきますが長野県北部での開花は3月下旬です




 この群生地は御姫山と杉山の間に刻まれた谷の裾にあり
 林道脇なのでアクセスも容易
 遊歩道もしっかり整備されて観察もし易いです♪
 地元「倉科自然を守る会」の方々に感謝です☆








 花茎の上部に無柄の葉が輪生します


 花は茎先に一輪つき直径2cm位 白いのは花弁ではなく萼片で普通5枚
 本当の花弁は球形の黄色い蜜腺を持つ部分で5枚~10枚と数は不定
 花弁の先端が2裂してそれぞれの先端に黄色い蜜腺があります!
 中央の赤紫色の部分が雌しべで3本前後
 その雌しべを囲むように青紫の葯をもつ雄しべが多数付きます。。。






 セツブンソウは早春に花を咲かせ周囲が芽吹く頃には結実し
 初夏には地上部を枯らして休眠するスプリングエフェメラルの一つです。。


 群生地周辺は冬枯れ状態 アブラチャンの冬芽も目覚めません!


 越冬したマムシグサの仲間の実 と ニホンカモシカの糞


 近くには杉山古墳群があります!


 帰路 千曲市森の田園地帯から倉科方面を振り返ると
 群生地辺りは大峯の陰になり見えませんでした。。。
 可憐なセツブンソウの花を見ると長かった冬の終わりを感します♪♪





  


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2024年03月17日

春の息吹#2

 自宅近くの里山山中でフクジュソウの花が見頃を迎えました☆


フクジュソウはキンポウゲ科の多年草・毒草で北海道から九州にかけて自生
国内に自生する4種の総称ですが通常エダウチフクジュソウを指します!




春いち早く花を咲かせ周囲が緑茂る頃には光合成を終え地上から姿を消す
スプリングエフェメラル(春の儚い命)と呼ばれるライフスタイルをとる草本




 花はパラボラアンテナ型で早春の陽射しを花の中心部に集め
 その熱で花粉媒介昆虫を誘引します!


花弁は霜や寒気から雌しべ・雄しべを守るために陽射しがある時だけ開きます☆
日陰になると花弁が閉じて萼だけが開いたままなのでラッパスイセンみたい






 萼と花弁で色が異なるので裏から見るとこんな感じに見えますicon12


 この自生地は里山山中の沢沿いの斜面
 周囲の環境が年々変化してきているので気になって
 毎年足を運んでいますっ 今年も無事会うことができました☆

  


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2024年03月16日

春の息吹#1

 晴れ渡り気温も上がり一気に春めいてきました♪♪
 所用を済ませ自宅近くの里山へ春を探しにでかけましたっっ




 保高山 と 中山


                   ムラサキシキブの冬芽と実


 長野市街地と背後に霞む奈良山(なろうやま)・御飯岳(おめしだけ)方面

 農作業道脇では帰化植物たちが早くも花盛り♪♪
 すっかり日本に定着し春の路傍を飾る身近な花になりました!

 オオイヌノフグリ(ヨーロッパ原産) と ノボロギク(ヨーロッパ原産)
 オオイヌノフグリは花弁が4枚に見えますが近づいてよーく見ると
 基部で繋がっていています!身近な花ですが意外と知られていませんっ
 ノボロギクは筒状花でタンポポのように全開しません。。
 なので花が開ききらないまま終わってしまうように見えます☆


ヒメオドリコソウ(ヨーロッパ原産) と ミチタネツケバナ(ヨーロッパ原産)


 ホトケノザ 帰化植物ではありませんが北半球に広く分布
 葉の形が仏像の台座のように見えるのが名前の由来
 春の七草に登場するホトケノザコオニタビラコのことで紛らわしい
 濃いピンク色した蕾状の花は閉塞花で開きません
 種子はカタクリ同様 アリによって運ばれるアリ散布


 ニワトコの芽吹き と フキノトウ





 ダンコウバイの蕾が綻び始めました☆


 テントウムシ と スイバ 草では珍しい雌雄異株


 スギ花粉の本格的な飛散が始まりましたicon11
 クシャミと目のかゆみに襲われ堪らず退散っっ

  


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2024年03月14日

飯綱高原

 飯綱高原ボランティアガイド会の総会に出席するため今日も飯綱高原へ




 総会開催会場のアソビーバナガノパークに早めに到着したので
 周辺の林内をスノーシューで散策っっ


 ツリバナ と コマユミ


 イタヤカエデ


 ウツギ


 ウワミズザクラ
 自発落枝を繰り返すので3年枝以降の落枝痕は瘤状になります!


 ケナシヤブデマリ


 種子散布を終えたオオウバユリの実


 ツノハシバミ


 ズミ


 ここ数日で積雪が増し雪景色に逆戻りした林内に
 早春のBGM「沢のせせらぎ」が流れます♪♪
 木々たちの眠りはまだ深く目覚まし時計にはなりそうもありません! 


 サンショウ と ニワトコ


 ウリハダカエデ と イワガラミ

 標高1000mの高原に春の息吹が聞こえてくるのはまだ先のようです。。。  


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2024年03月13日

大谷地湿原

 今日 黒姫山麓でのスノーシューイングガイドは荒天で中止
 帰路 飯綱高原の大谷地湿原に立ち寄り周遊してきましたっっ


 大谷地湿原入口 


 季節が1ヶ月逆戻りしたような雪景色

 風が強く突風が木々の枝に積もった雪を飛ばしホワイトアウトになったり
 突然雲が切れて青空が顔を出したりと天気は目まぐるしく変わります!

 大谷地湿原飯縄山


 ハンノキ 雄花の花芽は間もなく伸長が始まります♪




 モノトーンの景色の中 地衣類が鮮やかに見えます☆




 コブシの花芽


 オオウバユリ


 ヤドリギの実がまだ残っていました!


 イワガラミ と ツルアジサイの冬芽 花や葉が無い時期の見分けポイント


 ウツギ




 周遊路の木道は雪で埋まっていました!


 葉痕が「ゆるキャラ」の顔に見える ニワトコ と オニグルミ


 赤紫色した ミズキ の若枝

 今日は真冬に逆戻り
 雪交じりの強風が吹き荒れ周囲の木々が大きく揺れていました。。。
  


Posted by びいぐる at 21:09Comments(0)

2024年03月11日

和合城跡#2

 坂城町鼠宿登山口から急傾斜の登山道を登りきると
 虚空蔵山連峰の稜線鞍部に到着っっ
 この場所は稜線上の分岐になっていて左折すると虚空蔵山を経て太郎山に至り
 直進しすれば上田市下塩尻登山口に下ります!
 今回は右折して西端の城ノ山(和合城跡)に向かいますっっ

 稜線分岐


 虚空蔵山方面への急登  と 上田市下塩尻登山口への下り


 城ノ山(和合城跡)への稜線 


 猛禽類のものと思われる営巣跡 と 野外オブジェのようなコナラの倒木


 常緑のスイカズラ と ウグイスカグラの托葉と冬芽




 深い堀切を越えて山頂へ


 振り返ると鞍部の向こうに陣馬鳥越山が見えました☆


 城ノ山山頂 和合城跡に到着っっ 北側の坂城町方面が眼下に


 主郭跡 と 4等三角点


 上田市街地


 塩田平独鈷山を望む




 坂城を本拠地にした戦国武将「村上氏」が上田・佐久方面の備えとして
 築城した山城跡だけに上田方面の展望は抜群☆敵の進軍を坂城の居城に
 伝える「のろし台」としての機能もあったため坂城町も一望できます!
 この眺望が楽しめる山頂まで僅か40分というのも城ノ山の大きな魅力です✨


  


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2024年03月10日

和合城跡#1

 今日は上田市での会議が午前中で終わり天気も良かったので
 帰り道に上田市と坂城町の境 和合城跡がある城ノ山をピストンしましたっ


 上田市下半過から見た 城ノ山 

 
 今回は坂城町鼠宿から入山  墓地を抜けて山頂へ

 山麓は春の兆しが・・・

 スイセンの芽生え


 梅の花が見頃☆ 芳香が漂います♪♪


 登り始めの道は急傾斜で石がゴロゴロ 涸れた沢を登っているようです!


 上田市下塩尻からのルート同様 雛壇状地形の法面に石積みが見られます。。
 山城の遺構なのか新しい時代のものかは不明
 根こそぎ倒れた木々が多く その一部は道を塞ぎます!


 鋭い棘を持つサイカチ と ケヤキの切り株にできた洞


 アブラチャンの冬芽 と 冬越しの枯葉


 ヤマツツジの越冬葉


 種子を飛ばし終えたコクサギの実


 ガマズミの冬芽 と 乾燥した実


 稜線直下の北斜面は10cm程の積雪 ノウサギイノシシの足跡が交錯します!


 日当たりの良い斜面は地表が露出 と 越冬したヤマコウバシの枯葉


 風が冷たくなってきました もう少しで稜線出会いですっっ 
                            つづく。。。




  


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2024年03月07日

若里公園

 天気が悪いので予定していた山歩きは中止!
 買い物や所用の合間に長野市若里公園を散策しましたっっ

 公園の植栽は地元の野山で見れない国内外の樹木があったり
 自生する場所まで足を運ばなくても直ぐに会えるありがたい場所です☆

 若里公園に隣接するホクト文化ホール(長野県県民文化会館)




 シラカシ ブナ科コナラ属の常緑高木
 分布は福島新潟以西とされていますが
 長野市の里山で目立つようになったのは最近で若木が目立ちます!


 トウカエデ カエデ属の落葉高木 街路樹公園樹として人気の樹木
 中国原産の外来種で唐楓の唐は中国を指します。。。


 ユリノキの実と樹皮 モクレン科の落葉高木 北米原産で明治時代に渡来
 高さ30m以上にもなる高木で葉の形が特徴的で半纏に例えられます!


 ツグミが芝生で餌を啄んでいました☆


 メタセコイアの雄球花の花序 と 
 メタセコイアは中国原産で生きている化石と呼ばれるヒノキ科の落葉針葉樹
 秋に形成された雄球花は長枝の先から垂れ下がり
 葉が芽吹く前の2~3月に成熟しスギやヒノキのように花粉を飛ばします!


 ヤマモミジ
 太平洋側に分布するイロハモミジの変種とされ
 北海道と青森県から島根県にかけての日本海側に分布します
 イロハモミジの紅葉はほゞ赤ですがヤマモミジは赤や黄色に色付きます☆
 モミジの中では最も多くの園芸品種が作られていますっ


 ヤマボウシ
 花びらのように見える白い総苞片が印象的 山林内では初夏を代表する花


 ケンポナシの冬芽 と シナノキの実

 ケンポナシは北海道から本州・四国・九州のブナ林帯を除く
 山地の渓流沿いの斜面に自生しますが数が少なくレアな樹木
 果実は「枝付き干し葡萄」に例えられ熟すと梨のように甘くなります

 シナノキの樹皮の繊維は丈夫なため古くから布や縄の材料として
 利用されてきましたが肌触りの良い綿の普及と共に利用されなくなりました。。
 信濃が名の由来とも言われ長野市の「市の木」に指定されます!
 へら形の苞葉をつけた実は風に乗り広範囲に散布されますっ


 ハナミズキの冬芽 正式和名はアメリカヤマボウシ
 北米原産のミズキ科落葉小高木
 1912年に日本からワシントンDCに贈ったサクラの返礼品


 アカシデだろうか? 芽吹いたら葉を確認してみよう


 裂開したハコネウツギの蒴果
 ハコネウツギの和名は誤認から
 その1:名を冠してる箱根にはハコネウツギは少なくニシキウツギと見間違えたのでは
 その2:ウツギとつくがウツギとは全く別の種類
      ウツギはアジサイ科 ハコネウツギはスイカズラ科




 ケヤキ ニレ科の落葉高木
 日本を代表する樹木で樹形が美しく神社境内や道路脇にも植栽されています☆
 成木は樹皮が剥がれ落ち特有な模様が造られます!
 紅葉が終わると枯葉を付けた小枝は種子と共に風で飛び種子散布を助けます!
 (自発落枝による風散布)

 街中の公園は多様性には欠けるものの人工林として成り立ち
 野鳥たちも集まってくる癒しの空間です☆
 都会の公園では樹木や野鳥などの観察会も盛んです!
 平坦地で植栽木は密生せず剪定もされているので野山よりも観察し易いのも魅力☆
 欲をいえば木々の種類を増やして欲しい。。。
 そうしてくれれば老後弁当持参で毎日通っちゃいます♪♪





  


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2024年03月03日

戸隠高原雪上観察会

 今日 NPO法人戸隠森林植物園ボランティアの会主催の
 戸隠高原雪上観察会でネイチャーガイドをしてきました!

 朝は晴れ間が広がり冷え込みましたが無風でスノーハイク日和


 戸隠神社奥社参道入口でスノーシューを装着 奥社の社叢へ


 ミズナラの巨木「王様の木
 枝を広げ広範囲にわたり陽光を占有する正に森の王者

 胸高幹周5.6m 横に並ぶと幹の太さが分かります!

 観察会なので冬芽や葉痕そして動物の足跡を観察しながらの道草ハイク

                  サワグルミの葉痕


 マルバゴマキ と トチノキ の冬芽と葉痕


 オオカメノキの冬芽


 ノネズミ と ノウサギ の足跡
 この他にもキツネリスの足跡も観察できました☆


 露出した沢は再凍結し始めましたが
 今シーズンは再び雪で埋まることはないでしょう。。。


                  ヤドリギ


 天命稲荷 積雪が少なく鳥居は潜れるほど


 戸隠鏡池に到着っっ 天気予報通り昼になると雲ってきました。。
 陽射しは無くなりましたが風が弱く凍えることなくランチタイムが取れました♪♪

 野鳥の数は少な目でしたが樹木の冬の姿や動物の足跡も沢山見れて
 参加者の皆様には戸隠高原の冬の森を楽しんで頂けたと思います。。
  


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