2021年12月30日

里山散歩

 季節外れの雨が止んだ午後
 善光寺七寺に挙げられる真言宗智山派「正覚院」の裏山を散歩っ




 まずは仁王門から月光殿脇の石段を登り円通殿へ


 コナラ と アオツヅラフジ


 天満宮・三嶋社 と 円通殿(通称:お観音さん)


 長野市資源再生センターの排煙が寒々しく見えます。。。


 枯葉を残すヤマコウバシが目につきます!


 ムラサキシキブ と フジ


 農道脇には積雪が残ります。。


 ウロコタケの仲間 と イノコヅチに形成された虫こぶ イノコズチクキマルズイフシ






 紅葉が残るナワシロイチゴ と ヤブランの実


葉を丸めて越冬する半常緑のつる性低木 スイカズラ
厳寒の冬でも葉を残すことからニンドウ(忍冬) 花の色から金銀花 の別名も


 古墳らしき円丘 コゲラが数羽樹間を飛び交っていました。。。


 霧深く先が見えなくなってきたのでここで撤退 往路を引き返しましたっっ



   


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2021年12月27日

大谷地湿原

寒波襲来前 長野市飯綱高原「大谷地湿原」を周遊♪♪


枯れた葦の堆積で乾燥化が進み草原へと遷移し始めていた大谷地湿原
人の手を入れて湿原を維持していくことになってから
毎年秋に繁茂した葦の刈り取りが行われ昔のように雪原が見られるようになりました☆


湿原の縁では湿った土壌を好む カラコギカエデ や カンボク が見られます♪










 未だ埋まらない沢の縁では氷の造形が見られます☆


 飯縄山








 アカミゴケ の仲間 盃の先端部に赤色の子器(胞子を作る場所)をつけます!
 名前にコケが付きますがコケ植物(蘚苔類)ではなく地衣類に分類され
 菌類と藻類が共生し自活する複合体なんだとか。。。


 オニドコロ と サラシナショウマ の実


 黄金色に輝く ノリウツギ




 湿原の周回コースではハンノキが林を作っています☆

 大谷地湿原は年末寒波で雪に埋もれ冬の長い眠りに就くことでしょう。。。  


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2021年12月25日

戸隠森林植物園




 全面結氷した みどりが池


 戸隠森林植物園は11月24日から来年4月22日まで5ヶ月の冬期閉園


 ノウサギの足跡


 ホンドリス(ニホンリス) の足跡


 雪に覆われた中央広場


 キハダの 実と葉痕(葉が落ちた痕)


 毛皮を纏ったようなコブシの冬芽 と 特徴的な枝ぶり


 ツルウメモドキ


 提灯のような実を付ける ツタウルシ


 ツリバナの鋭く尖る冬芽 と 乾燥した実


 ホオノキの冬芽は樹木の中では最大級


 ハリギリ と トチノキ の冬芽


 遊歩道の十字路 高台園地 樹林越しに戸隠連峰が望めます☆


 もう一降りでシナノザサ(クマイザサ)は雪に埋もれそうです!


 ノリウツギ と ツルアジサイ 
 どちらもアジサイの仲間なので枯れても装飾花が残ります!  


 嘗ては湖の底だった湿地帯
 春になるとハンノキの林床はミズバショウの花で飾られます☆




 水面が凍ると沢は積雪で埋まり
 スノーシューやXCスキーで自由に動き回れるようになります♪


 ハルニレの「あがりこ」(萌芽木)
 昔は重機が無いので樹木の伐採は積雪期に行われ雪舟に載せ搬出しましたっ
 切株から萌芽成長した樹木を「あがりこ」と呼びます!


 カンボク と ズミ の実


 包んでいた葉が枯れて剥げ姿を現したクスサンの繭 通称:「スカシダワラ

 これから積雪が増し沢や藪が雪で埋もれると閉園中の戸隠森林植物園は
 XCスキーやスノーシューイングを楽しむ人々で再び賑わうようになります☆  


Posted by びいぐる at 19:18Comments(0)

2021年12月23日

王様の木

 クリスマス寒波襲来前の晴れ間が広がった今日
 戸隠神社奥社社叢に君臨するミズナラの巨木「王様の木」に会いに行きました♫




 大鳥居脇から社叢へ入りますっ


 枯葉も森の賑わい ヤマモミジ と ブナ


 クロツバラの実 と 落果せずに残ったトチの実




 枯れても存在感ある ツルアジサイ
 装飾花が散らずに残るのは花弁ではなく萼だから・・・


 太陽の南中高度が一年で最も低いこの時期 木々の影も最長になります!


 ダケカンバ と ミズナラ


 寒さに弱いササは葉に積もった雪の重みで倒れ雪に埋もれ越冬します!


 冬の森のゆるキャラ トチノキの冬芽


 赤い冬芽が美しい ツノハシバミ と ウリハダカエデ


 ヤドリギの集合住宅と化したミズナラ と N字に折れ曲がった不思議な幹


 マルバゴマキ 葉痕(葉が落ちた痕)が顔に見えます☆


 未だ埋まらない社叢の沢 と 樹間から見えた戸隠連峰の岩峰 


 ノウサギの足跡 と 葉を丸め冬の乾燥に耐えるオシャグジデンダ


 ミズナラの巨木「王様の木」 に到着っっ 9ヵ月ぶりの再会です☆
 樹齢300年あるいは500年とも推定された巨木は広範囲にわたり日光を占有し
 樹下に他の樹木の成長を許しません! 正に社叢に君臨する王者ですっ
 幹に手を当てパワーを頂き帰路につきました。。。


 奥社参道杉並木 と 随神門


 今日の戸隠高原は昼になっても気温が0℃に届かない真冬日でしたが
 風が無く日差しがあったので快適なスノーシューイングが楽しめました☆

  
タグ :王様の木


Posted by びいぐる at 21:40Comments(0)

2021年12月19日

NAGANO観光アカデミー #17

 県北部は週末から雪模様
 真冬並みの降雪と低温で外出する気になれず自宅で引きこもり状態
 そんな中 長野県観光機構が運営するyoutubeチャンネル
 「Go NAGANO Official Channel」でNAGANO観光アカデミー #17
 「戸隠誕生のヒミツとは!?」がライブ配信されたので視聴しました☆


 講師は『戸隠地質化石博物館』で長年学芸員を勤めている田辺智隆さん

 今回は地質学の視点から「戸隠は昔、海だった?」
 「どうやって戸隠はできたの?」という壮大なストーリーから
 「戸隠伝説のふしぎ」「なぜこの深い山に人が住んで観光地になったの?」
 といった人々の暮らしに身近で素朴な疑問などを
 90分に渡りユーモアを交え分かり易く解説してくれました☆

 田辺先生の解説で戸隠高原が一層魅力的に感じられるようになります☆
 是非視聴してみてください!
 https://www.youtube.com/watch?v=YTMCoD-wWp8
  


Posted by びいぐる at 21:24Comments(0)

2021年12月16日

川柳将軍塚自然探勝園#2

 川柳将軍塚古墳から尾根伝いに姫塚古墳に向かいましたっ




 尾根道を進むと姫塚古墳入口を示す立派な石柱が現れ ここで左折


 厚く積もった落ち葉を踏みながら坂を登りますっ


 芽吹きまで枯葉が落ちないヤマコウバシ
 青葉の時期は目立たない樹木ですが冬枯れの林での存在感はバツグン!


 ガマズミの実生


 サルトリイバラ 雌雄異株の半常緑つる性半低木
 枝はつる性で節ごとにジグザグに曲り鋭い刺があります。。
 さらにヒゲ根で絡み合うので繁茂すると猿も捕らわれてしまいそうですっ
 このような形態が「猿捕茨」の名の由来になっています!
 樹木に分類されていますが茎は2~3年で枯れ新しい茎と入れ替わります。。


 アオツヅラフジ


 ガマズミ と ウリカエデ


 ガマズミの樹皮は灰褐色ですが剥げた樹皮は陽に透かされると赤く見えます☆
 冬になるとこうした光景を良く目にしますが小枝が燃えているように見えます!
 この時期こ樹皮が剥げる若枝が見られるは夏場に枝が急に太ったため
 薄い樹皮が裂けて切れ目が入り冬場の乾燥で剥がれてしまったと考えられています。。


 姫塚古墳 に到着!


 説明板によると 姫塚古墳 はおよそ1700年前の古墳時代前期前半に
 川柳将軍塚に先立って築造された前方後円墳で
 墳丘の残存状況は極めて良好なんだそうです。。。
 しかし森将軍塚古墳のように復元されていないので
 残念ながら素人目には「稀に見る程の残りの良さ」が分かりませんでしたが
 重機も満足な道具も無かった時代 それも当時辺境の地であった科野の山中で
 これほどの土木工事が行われたことにとても感心させられました☆ 終わり。。。





  


Posted by びいぐる at 22:04Comments(0)

2021年12月15日

川柳将軍塚自然探勝園#1

 所用の帰り道 川柳将軍塚自然探勝園 に立ち寄りましたっ


 湯ノ入の山麓から遊歩道を辿り川柳将軍塚古墳を目指します!


 ヒヨドリジョウゴ と ケンポナシ


 善光寺平の向こう側には森将軍塚古墳があります!






 尾根の突端まで登ると視界が開けます☆


 冠雪した根子岳・四阿山


 ヤマツツジの本来の花期は春ですが晩秋から初冬によく狂い咲きします!



 川柳将軍塚古墳に到着っっ



 説明板によると築造年代は古墳時代前期後半
 全長約93mと長野県第2の規模を誇る前方後円墳で
 墳丘には葺石が施され円筒埴輪が建てられていたらしい
 前方部・後円部それぞれに竪穴式石室があり
 後円の内面には朱が塗られ副葬品は県宝に指定されています!
 千曲市の森将軍塚古墳に続く地域王墓と考えられているんだとか。。。


 托葉が残るウグイスカグラ と アオツヅラフジ


 後円の墳頂にある説明板と祠

 次に200m程離れた場所にある姫塚に向かいましたっっ
                            つづく。。。











   


Posted by びいぐる at 21:30Comments(0)

2021年12月13日

霊諍山

 千曲市大雲寺の裏山 霊諍山(れいしょうざん) を散策っっ


 大雲寺一帯は長野県郷土環境保全地域に指定されています!


 アオヅヅラフジ と コナラ






 アキノキリンソウの花と綿毛(種子)
 



 天神地祇・八百万の神と大国主命が祀られている霊諍山社殿





 社殿の周囲には諸国著名な社寺から勧請したり信者が寄進した石仏・石神が
 100体以上あるといわれています☆

 三途の川で亡者の衣を剥ぎ取るという奪衣婆(だついばば)


 養蚕業の守護神 猫神


 イノシシに乗る摩利支天







 昼食後 トレッキングポール・レインウエア・テーピングテープを使っての
 簡易担架の作り方を学びました!




心地よい陽射しを背に受け乾いた落ち葉の感触を楽しみながら下山しました♫




  


Posted by びいぐる at 19:36Comments(0)

2021年12月11日

姨捨の棚田

 冬晴れを期待し姨捨棚田周辺の散策に出掛けましたっっ


 姨捨観光会館前で事前レクチャー


 霧の中 先ずは天台宗の名刹「長楽寺」へ




 姥岩と観月堂
 長楽寺は古くから日本を代表する月見の名所として知られ
 本堂の他に観月殿や月見堂などがあります☆
 松尾芭蕉も姨捨の月を眺めに訪れ「おもかげや 姥ひとりなく 月の友」と
 句を詠んでいます。。。


 歌川広重の浮世絵「信濃更科田毎月鏡台山」で知られる姨捨の棚田ですが
 朝からの霧が晴れず40haに約1500枚もあるといわれる
 棚田の全容は望むことはできませんでした。。。


 棚田の中にある姨捨十三景の一つ 姪石(めいし)

 間もなく霧も晴れるだろうと期待し姨捨駅へ向かいましたっ

 善光寺平を一望できる姨捨駅からの眺めは「日本三大車窓」の一つ
 なんですが・・・霧が晴れることなく眺望なしicon11


 姨捨は地名の響きか棄老物語を語り伝えてきました!

 今日は本来晴れの予報 霧は日が昇るにつれ消えるものと思っていたのに
 残念でした。。。

  


Posted by びいぐる at 18:52Comments(2)

2021年12月06日

牧野島城跡

 信州新町の 長野県史跡 牧野島城跡 へ


 牧野島城は武田信玄が重鎮「馬場美濃守信春(信房)」に築かせた城で
 甲州流築城術の妙を極めたものだったんだとか。。


 第三次川中島の戦いの際
 上杉方の前進拠点で武田方の旭山城と対峙していた葛山城
 落城させたのは馬場美濃守率いる一万七千余人の大軍であったいいます。。
 馬場美濃守はここ牧野城から葛山に向け出陣したのでしょうか。。。

 自分は城郭・城跡については余り詳しくはありませんが
 善光寺平周辺の里山山頂には山城跡や砦跡が数多とあり
 戦国時代の歴史を知れば里山歩きが一層楽しいものになります☆


 土塁の上にある 琵琶古跡神社




 空堀に架かる木橋は老朽化し人間も通行止め


 本丸手前にある 千人枡形 枡形とは敵の直進を妨げる構造の通路


 本丸跡


 本丸跡にある井戸


 本丸・二の丸の間にある 枡形


 本丸・二の丸の間にある 水堀

 武田家滅亡後は上杉氏の支配下の属城となったものの
 上杉氏の会津移封で松代海津城の属城になり
 18年後の江戸時代(1616年)遂に築城50年で廃城になりました。。。

 江戸時代の書物で
 「甲州流の軍者甚秘の城取となすなり、大兵籠持って狭からず
 小兵籠もって広からず、云々」と記され賞された牧野島城
 どんな姿の城だったのか気になります。。。

   


Posted by びいぐる at 22:13Comments(0)

2021年12月04日

陣場平山麓

 初冬の陣場平山に登ろうと麓の七二会集落から地蔵峠方面に向かいました!
 

 国道」19号線から 陣場平山 を仰ぎ見る

 中腹に差し掛かると道路脇に無情の道路案内が・・・



 既に10時を過ぎていて麓から往復するほどの時間的余裕はありませんっ
 山頂に向かうのを諦め中腹の平出集落周辺を散策することに・・・


 集落の背後に雪を纏った後立山連峰が望めました☆


 蓮華岳 と 爺ヶ岳


 鹿島槍ヶ岳 と 槍ヶ岳
 富士山や槍ヶ岳が見えると喜んでしまうのは何故なのでしょう。。。


 陣場平山


 萩野城跡 がある陣場平山山塊のピーク


 湯ノ丸山・烏帽子岳 と 浅間山


 笠ヶ岳・横手山 と 根子岳・四阿山



 展望を堪能して国道19号線へと下りましたっ


 国道19号線笹平トンネル東の信号機付近から見る犀川と吉窪山

 初冬は里山歩きのベストシーズン
 落葉で見通しが利き天気が良ければ快適な日溜まりハイクが楽しめます☆
 但しアプローチに車を使う場合は冬期通行止めに要注意です (^^ゞ

  


Posted by びいぐる at 22:59Comments(0)

2021年12月02日

上の平展望台

 冬晴れの今日
 北アルプスを眺めに信州新町の 上の平展望台 に向かいました!


 犀川に架かる穂刈橋を渡り
 日陰に薄ら雪が残る山道を登りきると視界が開けて上の平展望台に到着っ




 上の平展望台からの眺めは壮観!
 犀川左岸の山並みの向こうに白銀に輝く北アルブスの峰々が連なります☆


 蓮華岳 と 爺ヶ岳


 鹿島槍ヶ岳 と 五竜岳

 北アルプスの稜線を目で追うと昔の山仲間との思い出が蘇ってきます。。


 白馬三山(鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)

 北の白馬岳から南の蝶ヶ岳まで望める大パノラマですが
 到着したのが昼過ぎだったので南部の山々は逆光でシルエットになってしまいましたicon11 

 今日は日中でも気温ひと桁 風が冷たくじっとしていると体が冷えるので
 背後の山に整備された周回歩道に向かいましたっ

 常緑広葉樹のソヨゴ


            未だに青葉のつる性の落葉広葉樹 アオツヅラフジ


 ガマズミ


 虫倉山


 コナラ




 上の平展望台の脇を通る 稲荷山街道(三峰古道) と 三峯神社
 江戸時代初期から昭和初期まで善光寺平随一の宿場町として栄えた
 稲荷山や八幡の武水別神社方面に通じた通商・信仰の道
 往時は沢山の人々が通行したといいます。。。
 信州新町に住む知人の母も昔は徒歩で山を越し
 篠ノ井方面に買い物に行ってたと聞きましたっ
 善光寺街道の脇街道は信仰の道であり地域の生活道だったのでしょう



  


Posted by びいぐる at 23:29Comments(0)