2022年04月28日

葛山#2

 芽吹きが眩しい林内を抜けて山頂直下へ 





 山頂の葛山城跡 サクラは落花盛ん




 北側は芋井集落の背後に飯縄山 南側は旭山と善光寺平
 芽吹きが始まった山肌は抹茶を振りかけたように景色が霞んで見えますicon12


 木々の芽吹きとヤマザクラの花の競演 春らしいパステルカラーの風景です♫

 北側の荒安側に下ると雪解けが遅れた分 季節が少し戻りますっ

 ショウジョウバカマ




 ヒトリシズカ
 光沢のある4枚の葉が輪生状につき その中央にブラシ状の花序が伸びますっ
 花被(花弁)は無く白く見えるのは雄しべです! 
 この雄しべ 近づいてよく見ると3本づつ根元でつながっているのが分かります☆


 最大級の冬芽から展開するホオノキの芽吹きは迫力があります!


 林縁を飾る ヤマブキの花

 山中はシジュウカラウグイスの囀りでとても賑やかでした♪♪ 
 山里まで下りると今度は花盛りのリンゴ畑からキジの鳴き声が聞こえてくるように
 里山山中はひと月前に比べ視覚的にも聴覚的にも随分賑やかになりました☆
   


Posted by びいぐる at 21:55Comments(0)

2022年04月27日

葛山#1

 萌黄色に染まり出した 葛山(かつらやま) へ



 山腹は既に若葉の季節

 マルバアオダモ


 芳香漂う ウワミズザクラ

 群生する イチリンソウ キンポウゲ科の多年草

 和名の由来は茎の先に一個の花をつけるから 但し2個つく場合も
 花は直径4cm程もあり群生するすると見事です☆

 同属のニリンソウ同様 花弁に見えるのは萼で花弁の役割を担います!
 初夏には枯れて地上から姿を消すスプリングエフェメラルの一つです。。
 

 タモギタケ❓ 初夏のキノコのはずだけど・・・


 モミジイチゴ


 ハナイカダ 早くも蕾の影が葉裏に透けて見えました☆


 コハウチワカエデ


 花期も終盤 ウリカエデ と キブシ


 コシアブラ と イワガラミ


 細毛に覆われ鈍く輝く コナラ の芽吹き


 ケヤキ と オオバクロモジ


 ズミの蕾 と 開花したオオカメノキ




 ヤマモミジ と アオハダ の芽吹き

 山頂付近までくると木々の芽吹きで梢が輝いて見えました☆
                             つづく。。。  


Posted by びいぐる at 23:03Comments(0)

2022年04月25日

山仲間と再会

 20代に同じ山の会に所属していたメンバーたちと数十年ぶりの山歩き
 会話を楽しみながらゆっくり歩けるよう登山では無く古道歩きを選択
 戸隠古道の一の鳥居から戸隠神社中社まで約5.8kmを歩きましたっっ



 道標・丁石・僅かに残る石畳 今も往時の姿が残ります。。

 雪が消えて間もない古道脇は早春と春が同時進行
 スプリングエフェメラルたちと芽吹きが一緒に見られました☆

 カタクリ


 キクザキイチゲ と フクジュソウ


 ツノハシバミ と イワガラミ


 ヤマエンゴサク


 湯ノ峯夕陽展望苑 と 赤味を帯びたヒトツバカエデの芽吹き


 早くも花期に入った オオカメノキ


 路傍の石仏と丁石  至る所で群生するオオタチツボスミレ


 火之御子社 と 満開のオオヤマザクラ




 オオカメノキの芽吹き


 一の鳥居を出発して途中昼食を挟み約4時間 ゴールの中社に到着っっ


 数十年ぶりの再会を果たした山仲間たち
 気持ちは当時に戻って楽しい時間を過ごせました♫
  


Posted by びいぐる at 20:05Comments(0)

2022年04月23日

戸隠森林植物園

 戸隠森林植物園 は冬期閉園期間を終え今日が開園初日
 「NPO法人戸隠森林植物園ボランティアの会」の総会を終えると
 来週からスタートする今期観察会に備えて会員仲間と園内を散策っっ


 森のまなびや(森林学習館)


融雪で水浸し状態の中央広場 と 雪の下で活動していたノネズミたちの痕跡


 みどりが池 の カルガモ と キングロハジロ


 カツラの雌花 花弁や萼は無く赤いのは糸状の雌しべの柱頭


 雪に圧し潰されていたササが現れました! ハンノキ林の雪解けも加速っっ


 開花したバッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)








 雪解けが早かった場所では キクザキイチゲ が咲いていました☆

 おまけ
 ボランティアスタッフの一人が昨年池に沈めておいたシナノキの枝

 早速 縦に切れ込みを入れ樹皮を剥いでみましたっっ


 内皮は幾重にも重なった経木のような構造で一枚々薄く剥がすことができます!


 剥がし終えた経木状の内皮には長い繊維が縦に走っています。。

 これが綿布が普及する前の古代布の一つ「シナ布」の原料です!
 古代布の原料は シナノキの他にフジ・コウゾ・カラムシ・クズなどがあります。。

 シナノキの内皮は剥がした後灰汁で煮てから乾燥させ解し紡ぎ布を織りました!
 良質な繊維は縦糸に使用したそうです。。。


 こちらは同じように水に浸けておいたイラクサ科のカラムシ
 麻と同様に丈夫で布の他に布袋やロープに使用したんだとか・・・

 古来から人類は植物の特性を見抜き活用してきたことを再認識させられました!
  


Posted by びいぐる at 22:57Comments(0)

2022年04月22日

朝日山観世音堂界隈

 朝日山観世音堂付近の桜(ソメイヨシノ)は花期」終盤




                  朝日山観世音堂前から阿弥陀堂を望む


 風が吹くと花吹雪となって散っていきますっっ


 今が盛りの ヤマブキ


 ミツバアケビ ブドウの房状なのが雄花 同じ木に雄花と雌花が付きます!


 ニワトコ 蕾の頃はブロッコリー 開花するとカリフラワーに見えます♪


 ズミ 蕾は鮮やかなピンク


 葉と花が同時展開する ヤマザクラ は見頃☆
 



 モミジイチゴの花が満開☆

 株によって若葉や花の色合いが異なる ウリカエデ



 若葉は半透明で光沢があるのでロウ細工のように見えます!


 カスミザクラ と ウグイスカグラ


 芽吹きが美しいヤマウルシ と 花期終盤の キブシ


 花期が終わり葉の展開期に入った ツノハシバミダンコウバイ


 カツラ と ウリハダカエデ


 千鳥模様のような ムラサキシキブ の芽吹き と コゴミの芽立ち


 いよいよ林道朝日山線は萌黄色に染まります♪♪  


Posted by びいぐる at 22:16Comments(0)

2022年04月21日

阿弥陀堂界隈

 旭山中腹の山寺 朝日山阿弥陀堂 周辺は
 木々の芽吹きが進み若草色に染まり始めました☆ 




 ケヤキ


 クヌギ と コナラ


 阿弥陀堂境内はカラフル


 イタヤカエデ と ヤブサンザシ


 葉を揉むとキュウリの匂いキュウリグサ と 柑橘系の匂い漂うコクサギ


 昨年の実を残す ミヤマガマズミ


 ホオノキ と フジ


 ヤマツツジ と ヤマブキ


 近くのリンゴ畑ではリンゴが蕾を付けていました☆


 花期を終えたダンコウバイ と ムラサキシキブ


 ツノハシバミ と ウリカエデ


 昨年の実を残す リョウブ

 桜の花が散り始めると辺りの芽吹きが一気に進み若葉の季節を迎えます♪  


Posted by びいぐる at 22:27Comments(0)

2022年04月18日

髻山#2

 髻山山頂に到着っっ 山城があっただけに眺望はバツグン☆
 特に東側は眼下の豊野丘陵の向こうに善光寺平北部が広がり
 その背後に上信国境の2000m級の山々が連なりますicon12




 山頂の城跡
 越後と信濃を結ぶ要衝にあるため第5次川中島合戦の際
 武田方が利用していたことが古文書に残されています。。。




 一等三角点 と エジリン輝石を含む髻山の安山岩
 髻山は18~22万年前に活動した火山で
 噴出した溶岩が冷えて固まった安山岩にはエジリン輝石を含みます
 エジリン輝石は北海道と九州の火山でみられる鉱物で
 長野県の火山では初めての発見なんだとか。。。

 山頂直下には カタクリ  が至る所で群生しています☆

 光合成をする期間が短いため花を咲かせるまで8~9年を要します!
 開花する株は2枚目の葉を展開します☆ 平均寿命は20年くらい


 カタクリの地上生活は春の2ヶ月程
 この間に光合成と開花・結実・種子散布まで済ませてしまう
 スプリングエフェメラルの代表格です!


 この群生も緑茂るころには跡形も無く地上から姿を消します。。


 花弁を強く反り返らすのは吸蜜に訪れたチョウを
 雄しべに止まらせ花粉を運ばせるためと考えられています。。


 ヤマザクラ


 妙高山 と 黒姫山


 アブラチャン




 ショウジョウバカマ


 帰路は林道三登山山麓線経由で吉登山口に戻りました。。

 花粉症の自分にとって春の里山を楽しんだ代償は大きく帰宅後症状はMAXに
 夜はクシャミ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみに苦しみましたicon11
  


Posted by びいぐる at 22:53Comments(0)

2022年04月17日

髻山#1

長野市若槻西条にある 髻山(もとどりやま) へ


 若槻大通りの吉付近から見る 髻山


 スタート時の気温は一桁でしたが天気は快晴icon01
 背中に温もりを感じながら芽吹き始めた山中へ向かいましたっっ


 花期はほゞ終了 葉を展開し始めた ダンコウバイ と ウグイスカグラ 


 細毛が密生し鈍く輝くコナラの芽吹き


 タチツボスミレ に飛来した ビロードツリアブ
 長い口吻をもちホバリングしながら吸蜜をする毛むくじゃらのアブです!


 オオバクロモジ


 オクチョウジザクラ


 カキドオシ と クサボケ


 キブシ と ミツバアケビ




 春の訪れと共にクモも活動を開始っ 昨年のウスタビガの繭は今だに鮮やか


 ウリカエデの花 と 芽立ちから葉の展開に移行したコゴミ




 ツノハシバミの花 と トチノキの芽吹き


 山頂の東屋が見えてきました☆ 髻山城址登山道 の終点です!
                            つづく。。。


  


Posted by びいぐる at 22:13Comments(0)

2022年04月12日

富士ノ塔

 花粉症の症状が遂にピークに達し最悪のコンディション
 たまらずアレルギー科を受診し最も強い薬を処方してもらいました!
 果たしてどの程度症状を抑えてくれるのか・・・試しに 富士ノ塔 へ


 スギ花粉で縁どられた山頂方位盤の文字


 ウグイスカグラ の花が見頃☆


 蕾が膨らんだヤマブキ と 満開のホトケノザ(濃いピンク色は蕾ではなく閉塞花)


 樹間から望む長野市中心市街地


 ブロッコリーそっくりのニワトコの蕾 と 芽吹きが美しいウワミズザクラ


 開花間近のミツバアケビ


 ファフィア酵母の働きでオレンジ色に変色したミズキの樹液
 このカロチノイド色素はアスタキサンチンで自然界最強の抗酸化作用があります!


 咲き始めたコブシ と 花期終盤のダンコウバイ


 チョウジザクラ と 花柄や葉柄に白い短毛が密生するケタチツボスミレ




 キブシの花


 ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ)の花にメジロが群れていました♫


 富士ノ塔山頂の浅間社 祭神は富士山と同じ木花咲耶姫
 山頂の標高は998mですがコンクリート造りの台座の上に据えられた
 方位盤には1000mの表示
 嵩上げされた方位盤の位置は確かに1000mあるかも(^^ゞ


 小鍋尋常小学校の玄関を移築した東屋 と 善光寺平を流れる犀川


 戸隠連峰 と 飯縄山

 で! 服用した抗アレルギー薬の気になる効果ですが
 杉木立に囲まれた山頂では流石にクシャミを連発しましたが
 下山後は目のかゆみや鼻水の症状が多少出たものの重症化せずに済みました☆
 これで花粉飛散シーズンを何とか乗り切れそうですっっ  


Posted by びいぐる at 21:32Comments(0)

2022年04月10日

頼朝山~葛山~郷路山

 夏日となった今日
 長野県庁の背後に連なる里山の周遊ウォークのガイドをしてきました♫




 蕾と葉を展開し始めたミヤマガマズミ と 開花したウグイスカグラ 


 盛りが過ぎたダンコウバイの花 と 細毛に覆われ鈍く輝く芽吹きのコナラ


 静松寺を出発し頼朝山西側山腹を巻いて南面の「よりとも歩道」入口へ


 九十九折を登りきると 頼朝山山頂 に到着っ


 頼朝山北面を下り鞍部から葛山への登りへ


 シュンランの花が見頃☆


 九十九折の山道がアカマツ林からカラマツ林 そして雑木林と林相が変わり
 ササ原が見えてくると葛山山頂はもう直ぐそこです☆


 大ケヤキの根元を巻くと葛山城本丸跡がある山頂に到着っ


 今日の里山ウォーク参加者の皆さん
 

 残雪に輝く飯縄山


 東に大峰山 南には裾花川の谷を挟んで旭山 そして眼下に広がる善光寺平
 

 葛山山頂でランチタイムを過ごした後 郷路山経由で静松寺へ下山


 キブシの花穂が伸びて花すだれが見られました☆


 センボンヤリ と ショウジョウバカマ

 ここ数日で気温が急上昇 里山の春は一気に進みそうです♫











  


Posted by びいぐる at 20:54Comments(0)

2022年04月06日

飯綱高原

 雪解けが進んだ 飯綱高原 へ


 冬期には全面結氷していた大座法師池は水面にさざ波がたっていました☆






 長野市が大座法師池池畔に建設を進めていた交流拠点施設
 ナガノフォレストビレッジ「森の駅 Daizahoushi」がいよいよ4/22にオープン☆

 飯綱高原キャンプ場・小天狗の森フィールドアスレチック・大座法師池ボート場
 フォレストアドベンチャー長野は新施設「森の駅Daizahoushi」とともに
 「nagano forest village(ナガノフォレストビレッジ)」として生まれ変わることに

 森の駅は木造平屋の建物二棟で構成し「癒やしと育み」をコンセプトに
 一帯で取れた野菜やジビエ料理が楽しめるレストランや
 屋内型アスレチック施設を備え 長野市の観光施設運営会社
 「eternal story」が指定管理者として運営するんだとか


 ナガノフォレストビレッジ近くにある大谷地湿原では
 老朽化した木道の付け替え工事が行われていました!



 新しい木道の素材は木材ではなくプラスチック製の擬木のようです。。
 湿原にリュウキンカやミズバショウの花が咲くまでには完成しそうです♫


 雪が消え開花準備が始動した リュウキンカ と ミズバショウ


 開花した ナニワズ


 雪の重みで潰された落ち葉を押しのけ姿を現した フキノトウ

 雪が消えかけた飯綱高原では観光施設も植物たちもGWに向けて
 着々と準備を進めていました!


  


Posted by びいぐる at 20:47Comments(0)

2022年04月03日

里島カタクリ

 ここ数日 寒の戻りで朝の気温は0℃前後と季節は後退ぎみ
 カタクリの開花状況が気になり長野市里島のカタクリ群生地




 頼朝山 と 裾花川に残る嘗ての善白鉄道(善光寺白馬鉄道)橋脚






カタクリ群生地に近づくと見頃を迎えたアブラチャンの花が出迎えてくれました☆
アブラチャンはよく似たダンコウバイと同じクスノキ科の雌雄異株の落葉低木
名は種子や樹皮から灯火用の油を搾ったことに由来します。。


 カタクリ群生地に到着!!






 開花しているのは1割程度
 多くの株は伸ばした花茎の先に蕾を膨らませていました!
 花の最盛期は週明け半ば過ぎになりそうです。。


 可憐な姿にカメラを向ける来訪者 そういう自分もその一人


 カタクリはユリ科の多年草 早春いち早く花を咲かせ受粉を済ませ
 周囲が葉を茂らす頃には地上部を枯らして翌春まで長い休眠に入る
 典型的なスプリングエフェメラルの一つです。。
 光合成を行うのは春だけなので花をつけるまで8年前後かかります!
 ユリ科の花は花弁が大きく反り返るものが多いのですが
 送粉昆虫であるアゲハ蝶の仲間の体に
 効率よく花粉を付着させるための仕組みなんだとか
 花弁に留まられてしまうと体に花粉を付着させられないまま
 蜜だけを飲まれてしまうことから 雄しべに留まらなければ
 吸蜜できないよう花弁を大きく反り返える進化を遂げたと考えられています!
 

 アブラチャン と 地上に花枝ごと落下したチャンチンの花形に裂けた実の殻
 チャンチンは室町時代に中国から渡来した落葉高木
 成長が早く高木になるので地上に落ちた果実の殻でその存在に気付きますっ

 カタクリの開花のピークは数日後になりそうです!
 付近の里山ではそろそろシュンランの花も咲き出すことでしょう。。
 暫く里山通いが続きそうですっっ





  


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2022年04月01日

姫川源流自然探勝園

 白馬村神城佐野にある 姫川源流自然探勝園 へ


 今年の冬は積雪が多く 姫川源流自然探勝園 は未だ雪に覆われたまま




 フクジュソウ と キクザキイチゲ の群落地も未だ残雪に覆われたまま


 荒神社(こうじんじゃ)




 土が見えるのは姫川源流湧水地のみ


 姫川はここから58km先の日本海を目指しますっっ

 帰路の路傍ではフクジュソウが満開でした☆






 雪が多かった今年の冬 予想通り 姫川源流自然探勝園 は雪に覆われたままでした。。
 スプリングエフェメラルたちの登場はもう少し先になりそうです!

  


Posted by びいぐる at 18:04Comments(2)