2021年10月30日

奥裾花峡谷#2

 峡谷の大岩壁に陽が射し込むと岩肌に根を張る木々たちが輝きます☆




 峡谷の底を裾花川に沿って走っていた車道は
 やがて斜度が緩くなった右岸を登り始め空が広くなってきますっ

 峡谷を離れると戸隠西岳が見えてきました☆


 乙妻山 高妻山は雲に覆われ姿が見えませんでした。。。


 更に標高が上がると 戸隠西岳連峰 が姿を現しましたっ


 合ノ峰



 雲の切れ間から太陽が顔を出すと周囲の紅葉黄葉が鮮やかに輝き出しました☆


 ヤマモミジ


 ミズナラ


 ウリハダカエデ


 イタヤカエデ と トチノキ

 様々な表情を見せる ハウチワカエデ














 ハウチワカエデは主にブナ林の中層を生きる場に選択したカエデで
 半日陰での光合成効率を上げるため葉同士が重ならないよう
 庇状に枝葉が展開するため葉が広がる面積が大きいうえ
 葉のサイズも大きく色も多彩なので紅葉は見応えがあります☆
 特に黄金色に輝くブナの黄葉を背景に色ずく姿は金屏風の前に立つ
 打掛姿の花嫁に例えられますicon12

 今回は時間が無く直ぐ先にある奥裾花自然園散策は諦め帰路につきました。。。
 

 






  


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2021年10月29日

奥裾花峡谷#1

 紅葉シーズンを迎えた 奥裾花峡谷 へ




 奥裾花峡谷は犀川の支流「裾花川」の上流部にある峡谷
 奥裾花ダムから約5kmにわたり比高100m前後の絶壁が連続します!


 今日は雲が多く折角の紅葉が映えませんでしたが
 快晴無風であれば渓谷両岸の紅葉と青空がダム湖に映り込む絶景が見られます♫
















 この一帯には第三紀にフォッサマグナの海に堆積した
 砂岩礫岩からなる日影層が分布します!
 比較的に柔らかく脆い地層のため
 裾花川により強い浸食を受けて深い谷を形成しました。。。
 日影層の浸食面には地殻変動による圧縮でできた褶曲構造が
 向斜やケスタ地形という形で現れ芸術的な景観を見せてくれます☆
 特に新緑紅葉シーズンにはブナ帯の木々たちとのコラボレーションは見事です!







 深い峡谷の底に陽が射し込む時間は短く右岸は昼過ぎには日陰になってしまいました。。
                              つづく。。。




  


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2021年10月27日

頼朝山

 葛山の前衛峰 頼朝山 へ




 葉には病気や虫の食害で様々な文様が描かれます☆


 色づき始めた ミヤマガマズミ


 ミヤマガマズミ と ダンコウバイ




 風雨に晒され葉脈だけになった木の葉 と 夏の痕跡


 オヤマボクチ


 シラヤマギク と ウリカエデ


 ブローチのようなクサギの実


 センボンヤリ と チゴユリ


 ウラジロノキ
 同科のアズキナシに良く似ていますが葉裏には密に白毛があり
 葉縁はアズキナシより粗い重鋸歯があるのが見分けるポイント




 頼朝山山頂には170年程前松代藩主「真田幸貫」が
 鬼門除の守護社として祭祀した八幡宮があったことから
 八幡山とも鎮護峰とも呼ばれていました。。
 頼朝山の名の由来は源頼朝が山腹の静松寺に寄進した山で
 頼朝山静松寺の山号にちなみ命名されたといいます。。(山頂案内板より)

 身近な里山が鎌倉幕府の初代征夷大将軍と深い関わりがあったなんて驚きです!


  


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2021年10月26日

葛山

 長野市茂菅と芋井の境 葛山(かつらやま) へ

 戦国時代の第二次川中島合戦において善光寺奪回を図る上杉氏が
 犀川を渡り武田勢を攻めるにあたり武田方が籠城する旭山城の軍勢に
 背後を突かれることを恐れ旭山とは裾花川を挟んで対岸に位置する葛山に
 向城として葛山城を築き旭山城に籠る武田方の動きを封殺しました。
 その2年後の第三次川中島合戦い先立ち
 上杉氏が積雪で出陣出来ない2月 武田氏は葛山城を攻め落としました! 
 そんな歴史に思いをはせながら山頂を目指しましたっっ


 ミヤマガマズミ と ウリカエデ


 ヤマウルシ


 ウリカエデの翼果 と 冬枯れのワラビ


 ガマズミ類やヤマウルシは色づき始めていましたが全体としては未だ緑が優勢


 陣場平山


 葛山山頂 葛山城本丸跡


 ノコンギクの花期もそろそろ終わり


 戸隠西岳連峰 と 高妻山


 飯縄山 と 善光寺平北部と志賀高原の山並み


 鹿島槍ヶ岳 と 五竜岳


 葛山城の上杉方はここから旭山城の武田方と対峙し動きを牽制していました。。
 併せて川中島平も一望できるので上杉方の重要な前線拠点だったことが伺えます!


 秋の斜陽に輝くキンエノコロ と 黄葉したチゴユリ


 ルリタテハ と アカタテハ
 日当たりの良い山頂ではチョウ・トンボ・ハナアブなどが見られました☆


 秋になりスズメバチの活動が活発になってきました!
 ナラの根元の巣に気づかず近寄り過ぎてハチを刺激してしまったようですっ
 根元の穴からたくさんのハチが出てきてその羽音にビックリ
 姿勢を低くして興奮が収まるのをじっと待ち静かにその場を離れました。。
 秋の里山はスズメバチに要注意です! 






  


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2021年10月24日

戸隠小鳥ヶ池






 コハウチワカエデ が色づき始めました☆


 雪を纏った戸隠西岳連峰


 イヌツゲ と ズミ


 八方睨 ・戸隠山 と 五地蔵岳


 戸隠連峰 と 小鳥ヶ池


 ヤマウルシ


 小鳥ヶ池 


 ナナカマド


 カメラを向けたくなる景色です!


 九頭龍山の荒々しい山肌




 レンゲツツジの紅葉 と ノリウツギの黄葉


 ササの葉に残されたミシン目状の穴を戸隠では九頭龍の歯形と呼びます!
 その正体はホソハマキモドキガの一種の幼虫の食痕と言われ
 ササ葉が開く前の未だ巻いている状態の時に幼虫に喰われ穴が貫通したもの
 しかし写真のように穴が5段になるのは珍しく思わず写真を撮っちゃいましたっっ  


Posted by びいぐる at 20:59Comments(0)

2021年10月23日

戸隠森林植物園#2

 戸隠森林植物園では本格的な紅葉シーズンを前に
 色付いた木の実・草の実たちが主役の座についています☆


 オオウバユリの実は乾燥するとエイリアンの口のように割れ
 チップスター状に収納された種子を風で撒き散らしますっ


 シラネアオイの袋果が割れて重なり合った種子が見えました☆

 オオウバユリシラネアオイの種子は縁に帽子の鍔(つば)状の翼があり
 風に乗り易い構造になっています!【風散布


 ゲンノショウコ
 果皮の内側と外側とで細胞の内圧が異なるため歪が生じ
 果皮が裂開して中の種子を弾き飛ばします!【自力散布


 ツタウルシ と ヤマシャクヤク


 ノリウツギ と エゾアジサイ の装飾花は花ではなく萼なので落ちずに残ります!


 カマツカ
 カマツカの名の由来は材として丈夫で鎌の柄に使われたことから
 別名「ウシゴロシ」由来は諸説ありますが「牛の鼻輪を作ったから」が有力


 ミヤマイボタ と ナナカマド


 ユモトマユミ と イヌツゲ


 ニシキギ


 オオカメノキ と ツリバナ


 ケナシヤブデマリ
 ケナシヤブデマリはヤブデマリに比べ葉裏の毛が少なく
 北陸から東北地方の日本海側の谷筋や湿った林内に生育します。。


 ミヤマガマズミ と マルバゴマキ
 マルバゴマキの葉は傷つけるとゴマ油の匂いがします!


 メギ


 ケヤマウコギ


 オオバユキザサ と タラノキ


 ツルシキミ と マルバフユイチゴ(コバノフユイチゴ)

 花の季節が終わると草木の実たちが宝石のように輝き始め
 いよいよ今シーズン最後のイベント紅葉シーズンが始まります☆
 

  


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2021年10月22日

戸隠森林植物園#1

 記録的な残暑から一気に初冬の寒さ
 温暖化の影響か春と秋が年々短くなってきたように感じますっ
 戸隠森林植物園内の落葉樹たちもこの急激な気温低下で
 完全に紅葉黄葉モードに切り替わったことでしょう。。
 





 雲が多く気温も一桁


 ヒトツバカエデ と オオカメノキ


 ウリハダカエデ と ヤマブドウ


 トチノキ


 コハウチワカエデ


 ヤマボウシ と ヤマモミジ


 オオカメノキ


 落葉進む ハンノキ林




 望遠レンズの砲列 ムギマキ狙い? 
 レンズが向けられた先のツルマサキを凝視しても
 自分には実を啄むキジバトしか見つけられませんでした。。




 花と紅葉が同時進行する マルバノキ(ベニマンサク)
 最終氷河期の残存種といわれ局所的に分布します!

 体が未だ冬に順応していません!長袖に薄手のジャンバーでは震える気温でした。。




  


Posted by びいぐる at 20:58Comments(0)

2021年10月21日

戸隠鏡池

 残暑から初冬へと気温が急降下
 冠雪した戸隠連峰と紅葉の進み具合を見に戸隠高原へ


 戸隠鏡池戸隠西岳連峰


 今日の鏡池周辺の気温は一桁 冷たい北風が池にさざ波を立てていました。。


 薄ら雪を纏った 弁慶岳 と 八方睨・戸隠山 の東壁


 戸隠連峰 (八方睨~九頭龍山)


 ハウチワカエデ と 戸隠西岳~P1・P2


 八方睨・戸隠山 と ミズナラ


 戸隠西岳連峰




 コハウチワカエデ と イタヤカエデ


 冠雪した黒姫山山頂部が見えました☆


 本格的な紅葉シーズンは来週になりそうです。。。  
タグ :戸隠鏡池


Posted by びいぐる at 19:42Comments(0)

2021年10月17日

大谷地湿原

 標高1000mの飯綱高原では木々の緑がくすみ始め紅葉の前段階に




 ノハラアザミ と タチアザミ の花期は終盤


 たわわに実った カンボク の実


 結実した ヒュウガセンキュウ 葉が紫色に変色していました☆


 オレンジ色に染まった ウリカエデの葉


 マムシグサの仲間は肥沃な土壌に生えた株は雌に 痩せた土地に生えた株は雄に
 性転換します!子孫繁栄のため肥沃な土地に種を落とす知恵なんだとか。。
 湿原周遊歩道沿いにはマムシグサの仲間の果実がたくさん見られました☆

 マムシグサの仲間は花序(花が付く茎)の中軸が肥大化し表面に
 たくさんの実を付けるため一つの大きな果実のように見えます!
 このような果実を複合果と呼びます。。トウモロコシは身近な複合果です!


 ウバユリの果実


 野山でいち早く色づく ヤマウルシ




 ヤマブドウ

 今日は昨日の夏日から最高気温が15度前後も急降下
 高原の秋は一気に進みそうですっっ













  


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2021年10月15日

軍足池

長野市芋井の 軍足池(ぐんだりいけ) へ



 周囲の田畑は収穫の季節を迎えていました☆

 ソバの花と実



雑草扱いされる道端の花々

 イヌタデ と ハキダメギク
 ハキダメギクは北アメリカ原産の一年草
 「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎博士が
 東京世田谷の掃き溜めで発見したのが名の由来


 言わずと知れた ススキ


 アキノノゲシ


 ノブドウ


 ノコンギク と アカネトンボの仲間


 水面を覆う ジュンサイ


 ガマ と 準絶滅危惧種のミクリ




 結実したミズオトギリ と ヒツジグサ

 軍足池は中山間地域の耕作地の端に佇む溜池ですが
 珍しい湿生植物や水生生物が観察できる貴重な場所
 特に初夏から晩夏にかけては花や昆虫たちでとても賑やかで楽しめます☆  


Posted by びいぐる at 22:28Comments(0)

2021年10月11日

戸隠森林植物園#2「木の実・草の実」編

 本格的な紅葉シーズンを前に木の実・草の実たちが
 カラフルに色付き秋の斜光を受けて宝石のような輝きを見せています☆

 ナナカマド


 オオウバユリ と ツルリンドウ


 シオデ


  花とは対照的なド派手な実を付ける ヤマシャクヤク


 ミヤマイボタ と ユモトマユミ




 マムシグサの仲間 と クロツバラ


 野鳥愛好家の方々


 コマユミ と トチバニンジン(葉がトチノキ、根が朝鮮人参に似ているのが名の由来)


 瑠璃色の実が美しい サワフタギ


 カンボク と ケヤマウコギ


 ツリバナ

 花の季節が終わり本格的な紅葉シーズン前でしたが
 戸隠高原の豊かな自然にオフシーズンはありません!
 様々な色・形の木の実・草の実たちが魅力的な姿を見せてくれました☆
 自然観察会参加の皆様には薄学話力不足の迷ガイドでも楽しんで頂けたのでは・・・  


Posted by びいぐる at 18:25Comments(2)

2021年10月10日

戸隠森林植物園#1

 「戸隠森林植物園ボランティアの会」主催の定例自然観察会で
 ネイチャーガイドをしてきました!


 戸隠森林植物園中央広場からの戸隠連峰


 暖色系に変わった九頭龍山東壁

今日は雲が多いものの気温が上がり観察会日和 県内外から14名ご参加いただきました☆


 色づき始めた カツラ から甘しょっぱい香りが漂ってきます♪




 ツタウルシ の紅葉が始まり立木が燃えているようです!


 今シーズン 園内での熊の目撃件数は少な目のようです。。


 トチノキ と コハウチワカエデ


 トリカブトの仲間 と ノコンギク
 紅葉シーズンを迎え花のシーズンはそろそろ終わりです。。。




 オカトラノオ と ヤマウルシ の紅葉


 ドクベニタケとアキノキリンソウに形成された虫こぶアキノキリンソウミフクレフシ


 コハウチワカエデ

 草木の紅葉・黄葉に先駆け木の実・草の実が色づき宝石のように輝いていました☆

            戸隠森林植物園#2「木の実・草の実」編 に続く。。。

  


Posted by びいぐる at 19:31Comments(0)

2021年10月07日

唐花見湿原#2

 ミヤマウメモドキの実を楽しんだ後は湿原の縁の周回歩道に向かいますっ




                  アカネトンボの仲間
 唐花見湿原では暖地性と寒地性のトンボが共存しているんだとか。。。


 ヤマドリゼンマイの枯れ葉が木道脇を飾ります☆


 ヤマドリゼンマイの根元にはスギゴケの絨毯が敷き詰められていました☆


 ミヤマウメモドキ


 色付き出した レンゲツツジ と カラコギカエデ の葉


 ミヤマウメモドキ と イソノキ 
 ミヤマウメモドキも旧分類ではイソノキと同じクロウメモドキ科でしたが
 最新の分類法であるAPG分類体系ではモチノキ科に分類されました!


 湿原を後に縁の歩道へ


 マンネンスギ(ヒカゲノカズラ科) と 結実したギンリョウソウモドキ

 外周路に入った途端に数匹の蚊に纏わり付かれ立ち止まることもできないまま
 湿原入口駐車場まで一目散っっ

 おまけ
 帰り道「大峰高原」南端の 七色大カエデ の色づき具合を車窓から確認


 一部の枝先の葉が赤味がかってきたものの見頃はまだ先のようです。。。





  


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2021年10月06日

唐花見湿原#1

 ミヤマウメモドキの実が色づく頃と 大町市の 唐花見湿原 へ


 唐花見湿原入口駐車場に建つ立派な休憩所




 たくさんの実をつけ紅葉したように見えるミヤマウメモドキの雌株


 紅葉が始まった ミズオトギリ 赤い蕾に見えるのは果実


 ノリウツギの若い実


 ノリウツギ と アブラガヤ


 ヤマドリゼンマイ と ススキ

 そして今日のお目当て ミヤマウメモドキの実


 ミヤマウメモドキはモチノキ科モチノキ属の落葉低木
 日本海側の山地の湿原などに生育する日本固有種


 雌雄異株で叢生します!




 

 唐花見湿原内はミヤマウメモドキが多く生育し秋の存在感は他を圧倒します!

 鮮やかなミヤマウメモドキを楽しんだ後は湿原南部の周回歩道へ向かいましたっ
                              つづく。。。

  


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2021年10月05日

葛山

 頼朝山から往路を戻り 葛山(かつらやま) へと登り返しますっ



 ミヤマガマズミ と オケラの枯花




 まだ日没前ですが林内は薄暗くなってきました。。山頂までもう少し




 葛山山頂 葛山城跡


 イヌタデ と アキノキリンソウ


 キンエノコロ と ノコンギク




 ツリガネニンジン と オトコエシ の咲き残り


 善光寺平


 斑尾山 と 飯縄山


 戸隠西岳連峰のシルエット



 太陽が山の端に掛かり始めました!
 秋の陽は釣瓶落とし薄暮の時間は短くアッという間に暗くなります
 道草無しで一気に山道を駆け下りましたっっ




  


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2021年10月04日

頼朝山

 二日連続の秋晴れ山日和でしたが所用で日中はどこにも行けませんでしたicon11
 口惜しさを晴らしに日没間近の頼朝山方面へ向かいましたっ
 



 林内に響く 季節外れのミンミンゼミの鳴き声が 妙に寂しく聞こえます。。


 ホコリタケの仲間


 ノガリヤス と 虫食いの葉がアートぽいオヤマボクチ


 色づき始めたミヤマガマズミ


 シラヤマギク と アキノキリンソウ


 ノコンギク


 綿毛を飛ばす センボンヤリ


 山頂の八幡宮




 ミヤマガマズミ


 頼朝山山頂から見る長野市街地
 以前に南面の立木が伐採され見通しがよくなったのですが
 その後 萌芽木が成長し視界がだいぶ狭くなってきました。。。

 日没までもう少し時間がありそうなので 葛山 まで足を延ばすことに

  


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2021年10月01日

戸隠古道#3

 男鹿沢に架かる「一ノ午王橋」を渡り急坂「立道」を上がると
 戸隠五社の一つ「火之御子社」の鳥居前の車道に出るのですが
 伏拝所に立ち寄りたかったので車道を宝光社方面に少し戻り
 「小鳥の森遊歩道」経由で神道(かんみち)に入りました☆


 神道(かんみち)
 宝光社境内から中社鳥居前に通じる道は神道(かんみち)と呼ばれ
宝光社の祭神「天表春命」が父である中社の祭神「八意思兼命」に会いに行く道なんだとか


 本格的な紅葉シーズンはこれからですが
 コシアブラの白化やヤマウルシの紅葉が始まっていました!




 伏拝所(ふしおがみしょ)
 奥院が女人禁制だった頃 奥院から地蔵菩薩の御正体が飛んできて
 奥院に参詣できない女性のために ここから奥院を拝むようにと
 人々に告げた場所だと伝えられています。。。
 また スギの大木の傍らには「NHK小鳥の声放送記念碑」が建っています。。
 1933年NHK長野放送局が日本で初めて、ここから野鳥の鳴き声を
 全国に中継したことで野鳥の宝庫「戸隠」が全国に知れ渡ることに☆


 火之御子社 戸隠神社と異なり明治の廃仏毀釈以前からの神社
 祭神は天岩屋に隠れた天照大御神を誘い出すため岩戸の前で踊った「天鈿女命




 境内脇の 結びの杉(夫婦杉)


 戸隠神社中社の大鳥居
 老朽化が進んでいた1937年建立の大鳥居は今年春の式年大祭に合わせ
 昨年秋に84年ぶりに建て替えられました!
 使われた木材は戸隠産のスギではなくカナダ産のヒノキなんだそうです。。。


 今回の古道歩きのゴール 戸隠神社中社 祭神は天八意思兼命
 現在地への鎮座は平安時代の1087年奥院の相殿として創建
 今の本殿は昭和30年に再建されたもの

 一の鳥居を起点に五十三丁(約5.8km) 中院道の終点ですっ
 戸隠神社表参道(本道)はここから奥院道と名を変え奥社まで続きます。。。

  


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