2023年08月08日

戸隠神社奥社

 奥社は自分の活動拠点である戸隠森林植物園に隣接していながら
 参拝する頻度は数年に一度 
 先日ネイチャーガイドの先輩が奥社の「ヒメアジサイ」が見頃だと
 メールをくれたので久しぶりに奥社まで行ってみることにしましたっっ

 奥社参道は平日にも関わらず相変わらずの大賑わい

 観光客に抜かれながら参道脇の植物観察

 フシグロセンノウ と ミヤマヨメナ


 社叢の草藪から立ち上がるバイケイソウ


 随神門 1710年の建立で戸隠神社最古の建造物
 神仏習合時代は戸隠山勧修院「顕光寺」の仁王門
 明治3年の神仏分離令で仁王像は善光寺隣りの寛慶寺へ
 仁王像に代わって役割を担ったのは「櫛石窓神」と「豊石窓神」


 朝鮮出兵から帰還した上杉景勝が戦国時代に衰退した戸隠山勧修院「顕光寺」を復興
 さらに1612年に家康から千石を拝領したのを機に杉並木も整備されたといいます。。
 ちなみに杉並木は左右に約80本
 その一部は中社の三本杉からの挿し木の可能性があるんだとか・・・
 

 杉並木の林床はミヤマイラクサヤグルマソウに覆われています 。。


 オオカニコウモリ


 急坂を登りきれば奥社本殿


 シシウド


 そして お目当ての ヒメアジサイの花 と数年ぶりの再会☆
 ヒメアジサイは朝ドラの主人公「槙野万太郎」のモデルである
 「日本植物学の父」牧野富太郎博士が戦前に戸隠の民家の庭先で発見し
 命名したアジサイ 東京の自宅の庭にも植え愛でたといいます。。。
 一般的なアジサイ(セイヨウアジサイ)より花房が小ぶりで上品なうえ
 花序全体が澄んだブルーの装飾花で埋め尽くされ実に優美な花です☆
 ヒメアジサイと命名した牧野博士の気持ちが分かりますicon12
 

 戸隠神社奥社 に到着っっ
 祭神は天の岩戸をこじ開けた「天手力雄命」(あめのたぢからおのみこと)
 明治3年の神仏分離以前は聖観音菩薩が本地仏でした。。
 戸隠山の岩壁直下に位置する社殿は度々雪崩で倒壊し
 現在の社殿は1979年に再建されたもの

 849年に学問行者が戸隠寺を開いてから1200年近い歴史がある奥社
 最も栄えたのは平安末期 「十三谷三千坊」として比叡山・高野山と共に
 「三千坊三山」と呼ばれるほど多くの修験者や参詣者を集めました。。。
 そして現在 国内に留まらず外国からも老若男女多くの人々が
 戸隠神社奥社を訪れます☆
 歴史ある神社仏閣は日本の精神文化を体感できる場所なのかもしれません。。
   


Posted by びいぐる at 20:32Comments(0)