2023年03月30日
居谷里湿原
ザゼンソウに会いに大町市の居谷里湿原へ
居谷里湿原は木崎湖の東 標高830mの丘陵地にある低層湿原
湿原性生物の宝庫でありハナノキが隔離分布(北限)するなど
生物学的に貴重な湿原であることから
昭和46年に長野県天然記念物に指定されました。。

ザゼンソウ


咲き始めたリュウキンカ


ミズバショウの芽生え 居谷里神社



ザゼンソウ はサトイモ科の多年草
赤紫色の苞の中にある肉僧穂花序(肉厚の主軸をもつ花の配列)を
光背の前で座禅をする仏や僧をイメージしたのが命名由来だとされています。。
岩窟で座禅を組む達磨大師の姿に見立てダルマソウの別名もあります☆
開花時に悪臭を発するため英名はスカンクキャベツ
肉穂花序は開花時期に25℃位まで発熱します!
熱で雪を融かしていち早く開花し熱と悪臭で早春の少ない送粉昆虫を
独り占めし受粉の確率を上げているというのが定説になっていましたが
発熱の一番の目的は「自分の遺伝子を多く残すため」という説が有力に
なっているようです。。
ザゼンソウの花はミズバショウ同様に雌性先熟で雌花が先に咲きます
仲間の株が雌花の内に雄に移行し自分の花粉で受粉させてしまおうと
雌から雄への移行を熱で促進させているという説です!
確かに動物の世界でも自分の子孫を残すため雄同士で熾烈な競争があり
受け入れやすい説だと思います。。

ハンノキの雄花


ハシバミの雌花と雄花


北側の湿原は葦原と化しており乾燥化が進んでいます!


南側は沢が走り低層湿原が保たれています。。

燃料が不足していた戦時中に泥炭を掘削していた跡

湿原の縁に見られるハンノキ林
居谷里湿原は江戸時代から水源地として利用され
今でも大町市の水道水源の一つになっているのだとか
戦中戦後の食料増産で開墾されて水田としても活用された過去もありますが
隔離分布するハナノキは奇跡的に残され貴重な湿原性生物も生き残りました☆
しかし近年 ヨシやハンノキが湿原内に侵入し水分の蒸散が加速
部分的に乾燥化・陸地化が進んで湿原特有の貴重な動植物の生息地が
限られるようになってきたため平成4年から保存のための準備調査が行われ
平成8年から保護対策事業を継続してきているようです。。
湿原の草地化・草地の森林化は自然の遷移であり
それを人為的に止め今の環境を維持することがはたして良いことなのか
難しい判断だと思います。。
居谷里湿原は木崎湖の東 標高830mの丘陵地にある低層湿原
湿原性生物の宝庫でありハナノキが隔離分布(北限)するなど
生物学的に貴重な湿原であることから
昭和46年に長野県天然記念物に指定されました。。

ザゼンソウ


咲き始めたリュウキンカ


ミズバショウの芽生え 居谷里神社



ザゼンソウ はサトイモ科の多年草
赤紫色の苞の中にある肉僧穂花序(肉厚の主軸をもつ花の配列)を
光背の前で座禅をする仏や僧をイメージしたのが命名由来だとされています。。
岩窟で座禅を組む達磨大師の姿に見立てダルマソウの別名もあります☆
開花時に悪臭を発するため英名はスカンクキャベツ
肉穂花序は開花時期に25℃位まで発熱します!
熱で雪を融かしていち早く開花し熱と悪臭で早春の少ない送粉昆虫を
独り占めし受粉の確率を上げているというのが定説になっていましたが
発熱の一番の目的は「自分の遺伝子を多く残すため」という説が有力に
なっているようです。。
ザゼンソウの花はミズバショウ同様に雌性先熟で雌花が先に咲きます
仲間の株が雌花の内に雄に移行し自分の花粉で受粉させてしまおうと
雌から雄への移行を熱で促進させているという説です!
確かに動物の世界でも自分の子孫を残すため雄同士で熾烈な競争があり
受け入れやすい説だと思います。。

ハンノキの雄花


ハシバミの雌花と雄花


北側の湿原は葦原と化しており乾燥化が進んでいます!


南側は沢が走り低層湿原が保たれています。。

燃料が不足していた戦時中に泥炭を掘削していた跡

湿原の縁に見られるハンノキ林
居谷里湿原は江戸時代から水源地として利用され
今でも大町市の水道水源の一つになっているのだとか
戦中戦後の食料増産で開墾されて水田としても活用された過去もありますが
隔離分布するハナノキは奇跡的に残され貴重な湿原性生物も生き残りました☆
しかし近年 ヨシやハンノキが湿原内に侵入し水分の蒸散が加速
部分的に乾燥化・陸地化が進んで湿原特有の貴重な動植物の生息地が
限られるようになってきたため平成4年から保存のための準備調査が行われ
平成8年から保護対策事業を継続してきているようです。。
湿原の草地化・草地の森林化は自然の遷移であり
それを人為的に止め今の環境を維持することがはたして良いことなのか
難しい判断だと思います。。
Posted by びいぐる at 23:05│Comments(0)