2020年03月24日

謎の鉄パイプ

 2月9日・3月5日のブログで取り上げた
 長野市安茂里地区の「中山」山中の山道に敷設された謎の鉄パイプ
 いったい誰がいつ何のために敷設したのか調べ始めて一ヶ月余りが経過し
 遂に決定的な証言を得ることができました☆ 

 山中の謎の鉄パイプの正体が判明するまでの経緯は以下の通り

 まずは数日間 関連キーワードでネット検索し続けると
 何と この山道が市道であることが分かりましたっ

 そこで長野市のホームページで市道について調べてみると
 安茂里西河原から林道朝日山線に至る路線番号27120安茂里120号線と判明



 早速 市道を管轄する長野市監理課に問い合わせてみることに
 返答を待つこと1週間程 担当者から電話が入り
 「市道占用許可記録などを調べたのですが鉄パイプに関わる記録が残っておらず
 残念ながら分かりませんでした。古い年代のものかもしれません」と詫びられました。。
 私的な問い合わせに対しお忙しい中、時間を割いて調べて頂いただけでも
 ありがたかったのですが、この担当者の方はさらに現場確認にも行ってくれたんだそうで
 「道に迷って現場に行き着けませんでした」と残念がって話されました。。。
 正直ここまで誠意をもって対応していただけるとは思っていなかったので
 感動してしまいました!



 最後の頼みの綱はやはり地元「安茂里」ということで 安茂里支所 へ出向きましたっ
 
 状況を説明したところ支所では分かりかねるので地元で分かりそうな方を
 当たってみます」との返答を頂けました!
 すると翌朝に電話が入り「地元の歴史に詳しい方からの情報では
 「山腹にある畑の所有者がキノコ栽培を計画し散水用の水を引くために敷設したもので
 実際にはキノコ栽培は行われなかったらしい」とのこと
 この時点での情報は3月5日にアップした自分のブログで報告しましたが
 水を引くなら凍結防止のため鉄パイプは埋設するはず
 地表に露出させた形で固定したからには別の用途だったのではという思いが残りました。。。


 その後 再び連絡があり 敷設者の息子さんから新たな証言が得られたとのこと
 その内容は「安茂里小路に住む息子さんのお父さんが
 昭和40年台キノコ栽培に必要なキノコの原木を朝場牧場付近から
 麓に運ぶため荷台車のガイドレールとして敷設したもので
 キノコの原木以外にも山中で焼いた炭も運んだようだ」というものでした。。。

 敷設者の息子さんからの情報なので信憑性は高く
 鉄パイプが地上に露出したまま地面に固定されているのも納得がいきますっ
 敷設者ご本人は既に故人となられているようなので息子さんの証言が
 今となっては最も信頼できるものでしょう。。。

 ただ一つだけ疑問が残ります。。
 ガイドレールだとしたら道のどちらか一方に付けるはずですが
 現存する鉄パイプは殆ど山側に付けられているのですが
 僅かな区間だけ谷側に鉄パイプが残されているのです。。。
 利用されなくなってから誰かが動かしたのでしょうか?
 いずれにして敷設者の息子さんから得られた証言が真実に最も近いもの
 と考え3月5日にUPしたブログを一部訂正加筆し再UPいたしました!

 里山山中には歴史に残らない先人たちの営みの痕跡が残されており
 何のために使ったのか思い巡らすのも里山歩きの楽しみの一つです♫
 
 ご協力頂いた皆様 本当にありがとうございました!!


  


Posted by びいぐる at 21:19Comments(2)