2020年03月28日

里島カタクリ

 暖冬の影響か早春の花々の開花が早くスケジュール調整が大変です!
 長野市里島のカタクリ観察は4月初めに予定していたのですが
 開花情報を得たので慌てて夕方近くに群生地に向かいましたっっ

 先日様子を見に来た時は旭山北面で行われている治山工事のためか
 群生地手前で立ち入り禁止のバリケードが設置されていましたが
 今回は脇に寄せられていたので躊躇うことなく歩道を直進っ

 今年も春の妖精たちが可憐な姿で迎えてくれました☆




 花の中心に現れるサクラの花模様がチャームポイント




 カタクリは周囲の草木が繁茂する前の早春に日光を独占して光合成を済ませ
 春が終わると地下茎だけを残し枯れて長い休眠に入る戦略を取る
 スプリングエフェメラルの一つ



 さらに種子散布にも特徴があって種から「エライオソーム」という誘引物質を分泌させ
 アリに種を運ばせます☆
 このような散布方法はケシ科・スミレ科・シソ科・ユリ科などの植物に見られます!




 カタクリの花は雄しべと雌しべを持つ両性花ですが
 自家不和合性で基本的に自家受粉は行われません。。
 吸蜜に訪れる主な送粉者はクマバチとマルハナバチで
 春に羽化するギフチョウやヒメギフチョウも吸蜜に訪れますicon12

 カタクリ群生地の雑木林では アブラチャン の花が中層を飾っていますっ



 カタクリが広がる林床の傍らでひっそりと咲く アオイスミレ



 カタクリ群生地の入り口にある里島発電所周辺に植えられた オオヤマザクラ


 裾花川河川敷では カワヤナギ が萌黄色に染まり始めました!






  


Posted by びいぐる at 20:21Comments(0)