2020年02月04日

三笠山

 日本国内には国土地理院発行の地形図に表記されない里山は数多とありますっ
 長野県庁西側の旭山から富士ノ塔山へと連なる峰々の一つに過ぎない
 三笠山 もそんな里山の一つ

三笠山
 安茂里小学校校庭から見る「三笠山

 嘗ての里山は麓の住人にとって生活の糧を得るために無くては成らない存在でした。。
 家庭での煮炊きや暖房が化石燃料にとって代わると薪炭供給の役割が終わり
 里山の多くは荒廃し名前も忘れ去られていきました。。。

三笠山三笠山
 ツルドクダミ

三笠山
 松代の尼飾山・奇妙山 が望めました☆

三笠山三笠山
 ホトケノザ と オオイヌノフグリ
 日当たりの良い南斜面はまるで早春のようです♫

三笠山三笠山
三笠山三笠山
 朝日山観世音堂

三笠山三笠山

三笠山三笠山
 保高山から三笠山に至る古道脇にある朽ちかけた遥拝所らしき建物
 左の写真は林道朝日山線から見たもの
 建物周囲には石像や石碑そして墓石も 石碑の一部には三笠講の文字も
 個人的な推測ですが越後の八海山および群馬の三笠山は
 木曽御嶽の王滝口を開いた「普寛行者」が修行を重ねたた霊山であったことから
 三笠講は御嶽講の一派なのかもしれません。。だとすれば
 ここの三笠山の名の由来も御嶽信仰が関係していると思われます。。。
 ちなみに南麓にある安茂里差出地区の郷土史には
 杏花台団地最上部から保高山・三笠山を通り戸隠神社に至る
 信仰の道「戸隠古道」の支道が存在したことが記されています。。。

三笠山三笠山
 ボタンヅルの綿毛 と ガマズミの剥がれた樹皮

 林道朝日山線から三笠山へ入山っっ
三笠山
 想像以上に明瞭な 三笠山の尾根道

三笠山三笠山
 コハウチワカエデ と コナラ の枯葉

三笠山三笠山
 深い割れ目が入ったアカマツの老木 と 冬枯れの雑木林越しに見る麓市街地 

三笠山
 登山対象になっていない山なのでピークを示すものは何も無いまま
 尾根道は麓に向け一気に下降していきます!

 忘れ去られた里山山中で先人たちの営みの痕跡に想いを馳せ帰路につきました!


 



Posted by びいぐる at 22:52│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは!
先般、国土地理院の地図には「相変わらず」
記載されている三笠山ピークから三笠社へ下る道を
歩いてみましたが(雪の中)
思ったより大変でした(笑)

それと三笠山から西河原に下りるこの道の下半分に
道に沿って鉄パイプがあるのは何なのでしょうか?
びいぐる様ならなにかご存じなのかな?と思いながら
歩きましたー。

旭山山塊もそうですが名前が忘れ去られた里山名を
後世に残していきたい、、と思ってます。
それが林業関係者でも登山者でもMTBライダーでも
〇〇〇mピーク、じゃなにか寂しくって、、、(笑)
Posted by POWER‘S@小柴見 at 2020年02月05日 01:18
POWER‘S さま
 コメントありがとうございます。
道沿いの鉄パイプの件、残念ながら分かりません。。。
旭山山塊は民有林が多く山中に新旧含め使途不明の様々な工作物が見られます!
以前 西河原から小市にかけての南斜面の雑木林を彷徨うように
歩き回ったことがあるのですが断続的ながら予想以上に沢山の道が
山中についていました。また朽ちかけた農作業小屋や炭焼き小屋らしき建物がポツンと残っていたりキャンプを楽しむために数年前に手作りしたと思われる生活感漂う簡易小屋が突然目の前に現れたりとかして結構探検気分が味わえました☆
Posted by びいぐるびいぐる at 2020年02月05日 20:48
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。